[2015年12月13日]
最近の指導の中で一番厄介なのが、「とにかく、終わらせる子が多い」ということです。
宿題でもプリントでも復習でも間違い直しでも…。
勿論、終わらないよりは終わった方が良いのですが、「終わらせた」ことが「錦の御旗」になっているのです。
家庭でも「宿題終わったの〜?」⇒「うん。終わったよ」の会話が普通だそうです。
学校でテスト後に直しの解説があっても、赤ペンで正答を書き込んで、全部埋まったから、全部正解が書けたから「私はちゃんとやった」「次はできるはず」で終わらせるそうです。
最悪なのは「この単語を覚えておいで」に対して、「2〜3度読んで終わり」です。覚えてないことを指摘すると「私は絶対やった。キチンとやった。今、できないだけ」と堂々と口ごたえをします。
生徒に色々と聞いてみると、幼稚園時代から中学まで「結果より頑張る姿が美しい」「〇〇ちゃんができないのは先生の教え方が悪い」と”きれい事”の中で守られてきたので、それでも許されると「目先を口ごたえで誤魔化して終わらせるのが勉強」と認識してしまって日々を送っているようです。
そして安心している保護者に受験という現実が、子どもを評価してくれて「愕然」なのです。
ご存知とは思いますが、勉強は「終わらせるもの」ではありません。二度と「終わった〜?」と聞かないで下さい。
そして、確認をしない保護者が多いのも事実です。それを言うと「だって私たちは内容は分からないもの・・・」と言われる方もやられます。
別に「採点をして」とは言ってません。
本当に「考えた」「覚えた」「自力でやってみた」形跡があるかどうかを確認して下さい。
その後は私たちの仕事です。