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早稲田育英ゼミナール
狛江教室

[2012年7月1日]

[勉強法]?ノート作りを考える‐その3

今回は『要点をまとめるためのノート作り
についてお話をします。

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要点をまとめるためのノート作りで
多くの人がやってしまうこと…

それは「まとめるだけで満足してしまう
ということです。


ノート作りの本来の目的は
『テストの点数をアップさせる』ためのはずですね。

テストの点数アップにつなげる為には、
その後で、まとめた要点をしっかりと覚える作業が必要になります。

ということは、
そのように覚える作業をする際に「覚えやすい!」「使いやすい!」
と思えるノートを作ることが非常に重要なポイントとなります。


それには以下の点を押さえてください。


【たくさんの情報を詰め込み過ぎない】


「あれも重要、これも重要!」
と、欲張ってたくさんの情報をまとめノートに入れてしまうと
本当に重要なポイントが見えにくくなり、
量に圧倒されて、覚えようという意欲の低下にもつながってしまいます。
(ただ単に教科書の情報を整理しなおしただけのものではほとんど意味がありません)
 

ではどうするか?


☆まとめノートを2段階で作成する☆

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まず第1段階目は、
「いつも通りにまとめノートを作成する」
ことです。

ただし、このときはきちんとしたノートに書かず、
計算用紙を使うなど適当な紙にザッと書いてみるというやり方をします。
ここにあまり時間をかけすぎないように。


そしてそこに書きあがったものを
一通り、自分なりに見直すことです。

一度でき上がったものを見直すことで、
「ここは、もっとこのようにまとめてみた方がよい。」
「これはもう覚えてしまっているからノートに書かなくてもいいな。」
「これと、これは繋げて覚えるとよさそう。」
など、新しい発見があるはずです。

そういう発見があった部分は、より良くなる様に修正をします。
また無駄に丁寧すぎる部分や、不要な部分も削除します。
そうしながら、この第1段階では出来る限り内容を『シンプル』にすることを心がけます。


そして次にやること。
「できたものを今度はきちんとしたノートに書き写す」
これが第2段階です。


もちろん書き写しながら、
更にこうした方がよいと気づいたものは修正しても構いません。
このように2段階に分けてノートを作成することで、
必要な情報のみに限定された、シンプルなまとめノートが
完成されるわけです。


2段階でまとめることによって得られる効果は絶大です。

さてその驚くべき効果とは?


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それは1段階目…。
とりあえずサッとまとめたものを見直す段階で、
1度目の復習となります。
そしてその中身をより良くまとめ、シンプルにするのを
目指すことで、
書いた内容を頭で整理でき、理解も深まることとなります。


そして2段階目…。
まとめた内容をノートに写しなおす段階ですが、
こうすることで、2度目の復習となっています。


2段階でノートを作成すると
当然ですが、普通にまとめるのよりも時間がかかります。

ただそうすることによって、
要点がより整理できるだけではなく、
整理できた要点を身につけるための復習も
同時進行で行うことができる
わけです。


まとめノートはまとめて終わり、ではありません。
まとめたことを覚えて初めて効果があるのです。


テスト勉強は直前に詰め込んでも効果は出にくい…。
普段からのこうした着々とした準備が必要なのです(笑)


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---早稲田育英ゼミナール狛江教室 塾長 吉村---