[2013年5月8日]
「努力できることが才能である。」(国民栄誉賞受賞時の記事)
ニューヨークヤンキース 松井秀樹選手の座右の銘として有名な言葉で、
松井の父が硲伊之助(はざまいのすけ)の言葉を2人の息子に贈ったことに始まる。
硲伊之助は、他人に「才能とは何か?」と問われたのに対して、
「努力できること」と返した。
松井は、父から送られたこの紙を部屋に貼り、それを見つめながら
ひたすら素振りの練習を繰り返したという。
その後、読売巨人に入団後は長島監督の指導の下で素振りを繰り返し、
さらにそれはヤンキース入団後も続いている。
同様に野球界で天才と呼ばれるイチローも、
同じような言葉を語っている。
『努力せずに何かできるようになる人のことを「天才」というのなら、僕はそうじゃない。
努力した結果、何かができるようになる人のことを「天才」というのなら、僕はそうだと思う。
人が僕のことを、努力もせずに打てるんだと思うなら、
それは間違いです。
小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。』
タイトル戦が6つ以上となった1975年度以降
史上初めて将棋七冠を達成した羽生善治も同様の言葉を述べている。
『以前、私は、才能は一瞬のきらめきだと思っていた。
しかし今は、十年とか二十年、三十年を同じ姿勢で同じ情熱を傾けられることが才能だと思っている。』
任天堂社長の岩田聡も同じような言葉を述べている。
『わたしが見つけた「天才の定義」があります。
「人がいやがるかもしれないことや、 人が疲れて続けられないようなことを、 延々と続けられる人」
それが「天才」だとわたしは思うんです。』
『大切なことは、大志を抱き、それを成し遂げる技能と忍耐を持つことである。
その他はいずれも重要ではない。』
ドイツの詩人 ゲーテ