[2014年1月23日]
● 「勉強をしなさい」ではダメ
子どもに何かをさせるとき、他人に何かを指示をするとき、
人は自分が思っている以上に曖昧な言葉を使うことが多いです。
たとえば子どもに「ちゃんと勉強をしなさい!」と言ったとしても、
具体的に、どんな勉強がちゃんととした勉強」なのかが分からないといった拍子です。
曖昧な表現では、実際にどういう行動をとっていいかが分からず、
相手を困らせることになってしまいます。
「頑張りなさい」
「やる気を出しなさい」
これではどういう行動をとったらよいのか、
伝わりません。
● 評価されることに行動の源泉がある
では、どのような言い方をすればよいのでしょう。
それは以下のポイントに注意を払うべきです。
? 計測できること
? 誰が見ても分かること
これは「具体性の原則」と呼ばれます。
「勉強しなさい」ではなく
「午後8時から / 自分の机で / 算数のドリルを / 30分間 / 一度解いてみてから / 丸つけをして / 間違った問題にはチェックを入れなさい」
これなら「午後8時に机に向かえているか」「算数のドリルを開いているか」「丸つけをしたか」など、
こちらが行動の確認ができます(計測可能)。
そして、それは別の人が見ても、それをやっているかどうかが分かります(誰が見ても分かる)。
これはビジネスの場面でも同じようなことが言え、
「部下に対して、具体性のある言葉を使っている」というのは、
優れた上司の条件といえるでしょう。
また、年齢に関係なく、人は評価されればその行動を繰り返します。
まさに「褒めて伸ばす」ということがこれに当てはまります。
ただ褒めるといっても、効果的に褒めることができるようになるためには、
「計測できること」「誰が見ても分かること」を伝える必要があります。
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子どもの具体的な行動を捉えて
「偉いね」「よく頑張ったね」と言ってあげることで
子どもが喜んでまた
褒められようとする。
そんな行動の連鎖を導いていくことが
子どもを成長させていくことに繋がっていきます。