[2014年3月5日]
伝えたいこと
中学校三年生へ進級したとき、?受験?という言葉に実感がわきませんでした。
ずいぶん先のことのようにしか思えず、まるで他人事のようでした。
しかし、夏休みが終わり部活も引退した頃、
私も周りの人たちも?受験?という言葉が、少しずつですが頭の中に浮かぶようになりました。
そしてまずは、高校の説明会や見学・文化祭を通して、自分の志望校を決めることから始めました。
私は、高校で何がしたいのか、将来何になりたいのか、と将来の進路についても考えるようになりました。
高校について様々なことを知り、どの高校が一番自分にあっているのかを知るため、何度も高校を見に行きました。
高校は中学校とは違い、一校一校に様々な特色・校風があり、
しかも今まで知らない多くの人が通います。
だから、実際に高校を見て、知ることはすごく重要なことだと思います。
つぎに大事なことは、受験勉強で何をしたらいいのかということです。
はじめは、学校の勉強と受験勉強は全く違うものと考えていました。
だから、はじめは受験勉強にそれほど身が入りませんでした。
しかし次第に、受験生だからこそ、学校の勉強をしっかりと身につけていこうと思えるようになり、
受験勉強と学校の勉強を区別しないで、一緒にまとめて勉強することで、集中して取り組めるようになりました。
何よりも学校の勉強を重視することで基本を完璧にして学習の穴を作らないようにしました。
また、塾では予習や授業で分からなかったところの復習をしっかりやり、ノートの取り方などの小さなことから工夫していくようにしました。
さらに、今までは部活の朝練があり朝型の生活を送っていたので、その生活リズムを崩さないようにしました。
具体的には、夜遅くまで受験勉強をするのではなく、早く寝ることを心がけ、昼間の集中力を保ちました。
こうした授業中心の勉強方法のおかげで基礎がしっかり固まり、
塾において入試対策の問題や応用問題、冬から始めた志望校の過去問題を解いていくことで、どんどん力がついていきました。
『高校受験』という今まで味わったことのない緊張感の中、
もうだめだとあきらめようとしたり、焦ったり・・・と、気持ちが不安になってしまって勉強に身が入らない時もありました。
しかし、それでも私が最後までやり通せたのは、家族や、一緒に悩んだ友だち、そして塾の先生方がそばにいて支えてくれたからです。
初めての受験の前日、焦りや不安で胸がいっぱいでした。
そんな時、突然、塾の先生が千羽鶴と激励の手紙を届けてくれたのです。ものすごくうれしかったです。
今思うと、多分、私一人ではこの受験を乗り越えることはできなかったことでしょう。そして、私は、この受験を通じて本当に多くのことを学べたと思っています。
最後に、私から言えることは、入試本番までの限られた時間を大切にし、
試験終了の「やめ!」の声がかかるまで、?決してあきらめない?ことです。
集中せずに適当にやった一時間よりも、集中して取り組んだ十五分の方がずっと価値があると思います。
それは自分自身の?気?の持ち方次第でもあります。
不安になったときも、また逆に変な安心感から気が緩んだときも、その時やれることを精一杯やり、最後までどれだけ必死でやれるか――。必ず結果となって表れるはずです。
また、塾の個人面談で言われた「塾に通っているから大丈夫だと思って、自分で何もしないのでは意味がない。」という言葉は、私を程よく追いたて、机に向かって集中する機会を数多くくれました。
「思い違い、勘違い、読み違いをしない!!」――これは私が自分自身に言い聞かせていた言葉です。
受験では1問の差が合否を分けます。
だからこそ、自分のできる問題は絶対に落とさないこと。
そして、後悔だけはしないように、
自分の選んだ道と自分自身を信じて、最後までがんばってほしいと思います。
中学3年 M.Uさん