[2014年4月8日]
本日4月8日は「忠犬ハチ公の日」とされ、1936年から慰霊祭が行われています。
ハチ公は東大農学部の上野英三郎博士に飼われていた秋田犬でした。
1923年に秋田県大館市で生まれ、
1924年から上野博士に飼われることになりました。
やがてハチは立派な秋田犬に成長し、
玄関先や門の前で上野博士を見送り、時には渋谷駅まで送り迎えするようになり、
ハチと博士の間に強い絆が結ばれました。
しかし、大正14年5月21日、
いつものようにハチに送られて出勤した博士は
大学の教授会において講演中、脳溢血に倒れ突然亡くなられました。
通夜・葬儀の間、ハチは食事を与えても口にせず、
その状態はしばらく続いたといいます。
そして、上野博士の死後、浅草に引っ越した後も、
8キロ離れた渋谷方面に走って行くハチの姿がありました。
毎日渋谷駅前で主人である上野博士の帰りを待ち続けていたのでした。
主人を慕うハチ公の一途な姿は人々に感銘を与え、忠犬と呼ばれるようになり、
1934年4月、渋谷駅前に銅像が建てられることになりました。
そして1935年3月8日に10歳余りで一生を終えたのです。
ハチ公のこの美談は、邦画『ハチ公物語』、ハリウッド映画『HACHI 約束の犬』のほか、多くの書籍などでも伝えられています。