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早稲田育英ゼミナール
巻教室

[2016年9月21日]

社会学習は暗記?

塾長の荒川です。


夏を終えて、受験生の学習量が目覚ましく増えています。

多くの場合は講師や保護者さまの厳しい声掛けから「いやいや」ですが笑

そんなネガティブな様子も、だんだんと習慣になり成果にあらわれると、目つきが変わります。

これが非常に楽しく、見ていて私自身も力をもらっています。



さて、表題についてです。

社会といえば、しばしば保護者様や生徒は「暗記」だと仰います。

本当に「暗記」と一括りにしてしまってもよいものでしょうか。



確かに、点数がいい生徒も、そうでない生徒も「暗記」と言います。

間違ってはいないのでしょう。

では、なぜ点数に差が出るのでしょうか。



例えば社会科目の「地理」を例に挙げます。

点数のいい生徒は、地名と地図が関連づいています。
気候の名前と、そこに住む人々の生活の姿や産業を結びつけて覚えます。

苦手な生徒は、用語と問題を覚えようとします。



次に、「歴史」です。

点数のいい生徒は、歴史上の人物に印象を持っています。
その人物が、いつ、何のために、何をして、結果どうなったのかを覚えます。

苦手な生徒はやはり、人物名そのものを覚えようとします。


暗記であることに間違いはないのですが、
総じて、得意な生徒は「イラストイメージ」で、苦手な生徒は「文字」で覚えるようです。


実は理科でも同様です。
得意な生徒は実験を覚え、苦手な生徒は言葉を覚えます。



とりわけ社会については、驚く方も多いですが、
鉛筆を持った学習があまり必要ありません。


以下は、点数のよい生徒の学習方法の一例です。

◎漫画で社会を学ぶ
 書店に売られている、中学生向けの漫画教材です。
 1つの範囲を数回読むだけで身につきます。
 用語解説やイラスト資料も充実しています。


◎教科書と資料集を照らし合わせる
 王道です。ただし、教科書の言葉が難しいため、調べたり、
 大人に聞く必要があります。
 定期テストや入試の点数アップに直接つながります。



教える側としては複雑ですが、生徒の意欲を高めるうえで、
漫画に軍配が上がっているようです…笑


ちなみに、学校ワークをひたすら解く、といった方法は、おすすめしません。
ワークでは、一つの問題に対して一つの知識が問われています。
つまり、ワークの問題を覚えて、応用が利かなくなってしまいます。
あくまで、一通り学習したあとの理解度チェックに使うものです。

※数学など類題が豊富なワークは、反復が重要です。


読んで学んだことを、自分の言葉で言えるようになれば、
その範囲はほぼ完成です。

昔から、勉強中の雑談は「口よりも手を動かせ」と注意されるものですが、
社会学習では、手よりも口を動かしましょう