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早稲田育英ゼミナール
巻教室

[2014年9月10日]

同じ内容を勉強しているのに…

塾長の荒川です。


あと1週間で、近隣の中学校は定期テストです。
自習教室の利用も活発になってきました。

今日の記事は、ご家庭・生徒から最も多く聞かれる質問への、私なりの解答です。
その質問とは、

Q.どうやったら点数があがりますか?

生徒から聞かれるだけでなく、塾としての究極の課題ですね(笑)



まず、下にあげることは事実です。

中学校や高校で、点数の取れている人・平均点に満たない人、どちらも

◎テスト範囲はきっちりと勉強しています。
 (しかもワーク提出を求められるため、大半の子どもは範囲を終わらせます)

◎使っている教材に大きな差はありません。

◎普段も宿題を終えている子どもがほとんどです。

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内容が変わらないとすると、
どうして結果に大きな違いが出てくるのでしょう。

学習量ももちろん重要ですが、個人的に、ひとりひとりのテスト前の過ごし方にそれほど大きな差があるとは思っていません。
疲れれば休憩しますし、(こっそりと)少し横になることもあるでしょう。



私なりの答えは「量より質」です。

塾から生徒へ宿題を出します。
事情がない限り終えてきてもらうものですが、
それだけでも理解度に差が出てくるのを目にします。
それこそ毎日!


以下は、質をあげる3つの要素です。
習慣や意識づけの話なので、長続きさせることが前提ですが、まずは一歩一歩です。


? 宿題では「質問すべきところを探す」。

出された宿題を終わらせることは誉めるべきことです。
これが出来るようになったら、1点、心がけてください。
実力をつけるには、単に終わらせることに意味はありません。
採点をして赤直しをすることも、最低限のことで必要ですが、それでもまだ足りません。
机に向かい、宿題を進めながら、常に質問の準備をしてください。
点数の高い生徒ほど、質問する習慣がついているため、
指導開始後、テキストを開いた彼らの第一声は「これとこれと・・・がわかりません」です。


?その日か次の日にすぐやる

生徒に学校授業の理解度を尋ねると、
授業の時点で、先生が言っていることはなんとなくわかるといいますが、
ノートは「とりあえず写している」という子が多いです。
実はこれ、ふつうなのです。
復習は、早めにやりましょう。テスト前ではありません。普段です。
授業当日、数学であれば計算のやり方はだいたいわかり、理科社会であれば、用語が耳に残っています。
それが数日放置すると、嘘のように、授業で何をやったかすらわからなくなります。
放置したままテスト2週間前を迎え、いざ勉強を始めるとすると、それは「ほとんどまっさらな状態からのやり直し」です。
理解しながら範囲を終わらせるには、時間が足りないのです。
オススメは、「その日にすぐにワーク」、時間がなければ
「ノートを眺めるだけ」でも行動を起こすと、理解度はグンと上がります。


?自分でテスト&採点をする

塾にはストップウォッチをいくつか置いてあります。
これは、自習時間等で、制限時間を設けて問題演習をやってもらうためのものですが、
時間を計る、ただそれだけで、おもしろいように(?)ミスが浮き出てきます。
定期テストでの計算ミスについて、慣れがないという原因がひとつ挙げられますが、
このまま完結してしまってはもったいありません。
単語練習、計算練習、社会の暗記、どれも最後にテスト形式で実践してみると、確実な理解に繋がるのです。


以上3点、私から生徒に対しても常々声かけをし、
時に自習席での小テストでも時間管理を任されています。
元々これらを自主的にこなす生徒は、楽しそうに誤答と向き合っています。
逆に言えば、そうでない生徒も、これらの習慣がついたとき、勉強が一層楽しくなり、結果に大きく繋がるのだと思います。