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早稲田育英ゼミナール
巻教室

[2015年2月8日]

やる気と結果、どっちが先?

塾長の荒川です。


とある女子生徒との雑談です。


Q.
勉強を得意とする子が理解に積極的なのか、
理解に積極的な子が勉強を得意とするのか。


まるで、卵が先かニワトリが先かという問いです。
人それぞれ解釈が違うのでしょうし、
「それはこうに決まっている」と自信を持って主張できる方もいるかもしれません。



指導者としては、「それは後者だよ。まずは学習の姿勢からだよ」と
生徒の背中を押してあげるようにしたいものですが、
どうにも、100%その通りだと考えることができません。



その生徒の場合は、数学のある単元に対して、

・あまりに苦手だと質問しようという気持ちにもなれない。
・その問題を採点して、その問題だけ理解するだけで精いっぱい。
・似た問題をできなければ点数にならないこともわかっているけど、
行動が追いつかない。


あまりに素直で、あまりにネガティブな発言です。笑


そして、こちらも、同じ生徒の発言です。
ただし、数学の別の単元です。

・やっと少し○○がわかってきた。
・基礎的な問題を間違えると、「なんでだろう」と思う。
・調べて解決することができるし、納得いかなきゃ聞く。
 難しいのは、やっぱり見なかったことにする。


まだまだ未熟ですが、
少しだけ(?)ポジティブになりました笑


このようなやりとりが現場であるからこそ、

Q.
勉強を得意とする子が理解に積極的なのか、
理解に積極的な子が勉強を得意とするのか。

…に対して、私は50%:50%だと思っています。


この生徒は、苦笑いでネガティブな発言をしながらも、
とてもまじめで、言われたことにはきちんと取り組みます。


練習量は大事だよ!
と言いますが、目前の理解のためだけではないことが、
彼女を見ていてわかります。

「苦手でも、練習したからこそ、基礎を間違えたら理由が気になり、好奇心になる」
ということではないでしょうか。


放っておいて、急に練習する気がでるというのは、ごく稀です。
子どもたちには一歩の後押しが必要で、それが個別指導の講師の一番の役割だと思います。
その形が、解き方を教えることであれ、おしゃべりであれ。


多くの結果を出さずして偉そうなことは言えませんので、
塾長として率先して、すべての生徒に、一人の漏れなく、
安定して「適量の宿題を出す」「宿題の完成を見届ける」ことを心がけていきます。
練習をこなし、ひとりでも多くの生徒が理解への好奇心を示し、
同時に成績を伸ばせるように。