[2015年2月27日]
塾長の荒川です。
公立高校入試まで、あと10日にまで近づいています。
各中学校が取りまとめていた「志望校変更期間」の締切も過ぎて、
あとは腹をくくってやりきるのみです。
指導にもいっそう力が入るようです!(いつも全力です笑)
実は志望校変更に際して、たいへん嬉しく思うことがありました。
ある生徒の、実力より一歩上の公立高校への、挑戦の意思です。
彼は憧れる職業から進路を見据えて、その高校を選びました。
つい4日前に各校の倍率が発表され、異例の競争率の高さに、正直に言いますと、
「これは心が揺らいでしまうかな」と思っていたのですが、
いらぬ心配だったようで、「受けます!」と即答してくれたのです。
万が一公立高校を落としてしまうことは、多くの生徒の場合、
すでに併願合格している私立高校への入学を意味します。
もちろん、私・公問わず、学校ごとに特色があり、それぞれ違った青春を過ごすことができるものです。
しかしながら、生徒本人が意思表示して、リスクを知ったうえで、
「できること」より「やりたいこと」を選んでくれたことが本当に嬉しく、
思わず顔がほころんでしまいました。(笑)
15歳といえば、よくも悪くも妥協を知り、ご両親の想いを酌むことができる歳です。
だからこそ、周りを見たうえで自分を通すことは、大変に難しいのです。
この時期にうかつなことを言うべきではないのは承知ですが、、
生徒が真剣に努力して、その努力が実るのであれば、人生において
とても貴重な成功体験となり、将来を支える自信になるでしょうし、
結果的に不合格だったとしても、併願先の高校で並外れた努力を発揮し、
これもまた、失敗経験が大きな財産に繋がります。
一方で、後押ししてくださったご両親にも、感謝せずにはいられません。
どのご家庭にも異なった家庭事情がありますので、
一概に「生徒の意思を尊重してあげてください」など私は言える立場ではありません。
しかし、やはり、生徒と接するときは、
目の前の生徒に情熱をもって挑戦してもらえることが講師冥利に尽きます。
努力なしには、理想の結果は伴いません。
どうにも暑苦しい内容になってしまいましたが(笑)、
生徒たちの頑張りに報いるよう、残りの日数を大切に、少しでも多く時間を共有できたらと思います。