[2015年7月22日]
塾長の荒川です。
夏期講習の準備期間で大忙しです。
現在、内外をあわせて35名の生徒が参加する予定です。
今だからこそ言えますが、昨年の開校直後の講習会参加者のなんと5倍です!!笑
口コミを中心に着々と生徒が増えています。
さて、本日は、英語の成績アップに関連したお話です。
とある生徒に、不安と不満をぶつけられました。
「いつになったら長文ができるようになるんですか!」
「何か月かかりますか!」
実のところ、多くの塾が一番苦労する教科が、英語。
特に長文読解です。
(塾長が過去に勤めていたどの塾でも課題にしていました)
※以下、少しネガティブなお話から始めますが、
何とかしっかりと解決策につなげています…笑
公立高校入試もセンター試験も、苦手な生徒からすれば頭が痛くなるような文章量と必要単語量です。
中1内容を基盤に、中2・中3の英語が積み上げられます。
さらに、中学時代の学習を基盤にして、高校英語を積み上げます。
そう考えると、英語が苦手な生徒が受験レベルに到達するには、
やはりある程度時間がかかってしまうものです。
生徒からしたら、とても不安でしょう。
もしも、とても短い期間で塾が成果を出してあげられるとすれば、
「こう聞かれたら、答えは直前のここに…」
「だいたい段落の初めに…」
と、ある程度汎用性のある小技があるのですが、あっという間に限界に達します。
やり方がわかっても、結局、その部分を読み解くための単語力と
読解力が必要だと気が付くのですね。
数点でも持ちあげることができますので、どの塾も早い段階で伝えはしているでしょうが。。。
英語長文の苦手の解決策は、とてもシンプルです。
ひとつひとつの長文をやりきることです。
入門レベルからでも構いません。
本当に苦手であれば、中1レベルからでも構いません。
ただし、以下のことを肝に銘じます。
単語、内容、文法、発音を含めて、長文理解を完璧にしてください。
すらすら和訳ができるまで、反復します。
けれど、覚えた単語が次の読み物で使われるとはほとんどありません。
また、学年が進むほど、覚えた表現が点数に直結する確率は下がります。
百時間の努力が活きないこともあります。
それでも、力は付きます!
これは、以前どこかで見た体験談です。
(長文の)
10回目までは数単語しか役立たなかった。その上勉強時間がかかりすぎる。
20回やっても、まだまだ。点数に繋がらない。勉強時間は少しだけ凝縮された。
30回やって、見覚えのある単語が増えた。文法もわかる。
40回、文章の運びに慣れた。単語もわかる。選択肢の違いもわかる。
こんな内容だったと思います。
一度苦手をこじらせた生徒が、塾に頼らず孤独に戦うには、あまりに険しい道のりです。
だから、塾に通います。
しかしながら、多くの塾が英語の成績アップに悪戦苦闘しています。
理由は、生徒の精神力に左右される面が大きいからです。
生徒からすると、教わってすぐに長文の力が付くわけではないので、
不安が拭いきれず、それが継続を妨げる要因になってしまうのだと思います。
テスト勉強ほどモチベーションが上がらないのです。
英語に限った話ではないですが、塾はしっかりと進度を管理し、対話し、
生徒の気持ちを常に高めてあげなければいけませんね。
あと数日に迫る夏期講習。
特に、中3生、高3生には、切羽詰まった状況を楽しんでもらえたらと、
私がそれ以上に楽しげに指導案を作っております。