[2019年10月28日]
こんばんは。
今日は、だいぶショックなお話を・・・・
まずは、この問題を解いてみてください。
※図形は割愛
問:
次の【円についての説明】のAからCまでに当てはまるものとして最もふさわしいものを,下のアからエまでの中からそれぞれ1つ選び,記号で答えましょう。
【円についての説明】
点Oにコンパスのはりをさして,円をかきました。点Oのことを円の中心といいます。
点Oから円の周りまで引いた直線を円のAといいます。
点Oを通り,円の周りから周りまで引いた直線を円のBといいます。
Aの長さは,Bの長さのCです。
ア 直径
イ 半径
ウ 2倍
エ 1/2
正解:Aイ、Bア、Cエ
この問題は、東京都教育委員会が小学校第5学年を対象に実施した
「児童・生徒の学力向上を図るための調査」の算数の問題で、都から結果に対して課題があると評価されたものです。
教えている立場としては、ちょっと悲しいものがありますね。。。正答率は43.9%・・・
そこで、ちょっと分析してみましょう。。。
最後のCだけを間違えてウと答えてしまった生徒は31.2%、つまりAとBが正解した生徒は75.1%はいるということになりますが、それでも低い気がしますよね。
「直径」「半径」の話なら教えていて9割以上は分かっているという感触は得られていますが・・・
たぶんこれは、国語力に課題があるんでしょうね。たとえば「点Oを通り,円の周りから周りまで引いた直線を円の B といいます。」
この表現がちょっと気になりますね。これへたすると「円の周りから点Oまで引いた直線」と捉えてしまう生徒がいそうです。
そして、あ・・・これが半径だからAは半径じゃなくて直径だなという負の連鎖が働いたかもしれません。
この負の連鎖というやつは教えていて良くあったりします。Aは合ってたのに。。。
肝心なのは、やっぱり問題文を良く読むことにつきます。しかも頭で図形をイメージしながら読むこと!です。
ではでは。