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早稲田育英ゼミナール
八王子みなみ野教室

[2025年7月14日]

さて!問題です、解いてみましょう!

こんばんは。
さて問題です。。。親御さんも一緒にチャレンジしてみて下さい。

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2/5(5分の2)+1/5は、「もとにする数」を1/5にすると整数のたし算を使って、
計算することができます。
次に、3/4+2/3について、考えていきます。
3/4は1/4の3個分、2/3は1/3の2個分です。
「もとにする数」が、1/4と1/3と違うので、同じ数にしたいです。
「もとにする数」を同じ数にするときその数は何になりますか?その数を書きましょう。
また、3/4はその数の何個分、2/3はその数の何個分ですか。
数や言葉を使って書きましょう。
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これは、今年の「学テ」の小6算数の記述式の問題なのですが、正答率がなんと・・・23.3%・・・回答の仕方が難しい「記述式」に加え、苦手な生徒が多い分数の要素が組み合わさった問題ですね。。。算数・数学を教えていると・・・案の定という感がありますが・・・
そもそも「分数って何よ!」という感じで本質を理解していない生徒が多いです。もちろん計算自体は機械的に覚えているので出来るのですが、「もとにする数」・・・という言葉が出てくると、「えっ!なんだっけっ?」になっちゃうんですよね。。。
教える時も、単元の冒頭でちょっと触れるだけで、その後は永遠に計算問題が続く構成になっているので無理もないと思います。
だからうちの場合は、文章問題をやる時に、その意味を再度教えたりしていますね。
もちろん図や絵を含めながらです。良く描くのがケーキの絵・・・ホールケーキを人数分にカットする絵・・・(笑)、ケーキが好きな子は多いのでそれで心を掴みます!(笑)
そして次に、この問題の最大の山場の「通分」、「通分」が苦手な生徒もとても多いです。
なので、ケーキを2個使って教えます。「もとにする数」(分母)が違うケーキ同士の計算ができないことを理解してもらった後に、「もとにする数」(分母)を同じにすると計算ができることを理解させます。
ちなみに、「通分前」の分数と「通分後」の数が同じになることは、「わり算」に変えて答えが同じなることで理解してもらいます。
・・・ということで「分数」を本当に理解する為には、こんなにプロセスが必要だということを親御さんも分かって頂きたいですね。。。
ではでは。

それで、問題の模範解答は・・・
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3/4と2/3の「もとにする数」を同じ数にするとき その数は1/12になります。
3/4は1/12の9個分、2/3は1/12の8個分です。
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です。