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早稲田育英ゼミナール
八王子みなみ野教室

[2013年2月11日]

南多摩中入試問題(25年度)

こんばんは。
受験シーズン真っただ中という今日この頃ですが、ようやく私立高校の一般入試が終わり、あと残すのは都立高校の一般入試というところになってきました。
今日は、いつも高校入試のことばかりなので、中学入試にスポットを当てて、つい最近行われたばかりの南多摩中の25年度の入試問題に関して少しお話をしようと思います。
※ごめんなさい、少しじゃなくてかなり長いです。
毎年、目が飛び出す様な倍率で、超人気校となった南多摩中ですが、相変わらず難しい問題ですね・・・
というか良く考えさせられる問題です。思考力、洞察力、表現力・・・様々な能力が試されます。
個人的には、非常に好きですね、なぜかと言うと社会に出て一番役に立つ能力だと思うからです。
さて、前置きはさておいて、問題の中身を紹介しましょう。
【適性検査?】
<大問1:節水に関する問題>
やはり環境問題は出ますね、水の使用量(年度別)の資料(表やグラフ)を読ませ、増加から減少に変化した理由を述べさせる問題、節水するにあたって、1日の水の使用量を計測する具体的な方法を立案させる問題が出ています。
前者の方は、問題文を読んでいれば、比較的簡単に答えられますが、後者の方は、実際に家庭にある物を使って計測する方法を見出さなければならないのですが、こんな事やっているご家庭は少ないでしょうから、経験からものを言うのは難しく、発想力とその発想を具体的にイメージして、その計測の正確さを頭の中で検証する能力が必要となってきます。
いわゆる課題解決能力ですね。しかもその正確さも求められています。
※問題文の注釈で「出来るだけ正確に・・・」と書かれています。きついですね・・・
<大問2:体育館に椅子をならべる問題>
この問題は、結構算数チックで、と言っても先生と生徒の長々とした会話文から椅子を並べる為の沢山の条件を読み取らなけばならいないので、まずは読解力が大きく求めらてきます。
そして、小問では、ある生徒の並べる方法ではうまくいかった理由をの述べさせる問題なのですが、これは、正しく並べられる正解が解っていて、なお且つその間違った並べ方は「何がどう間違っていたか」を説明できないといけないんですよね。
いやーいい問題ですね。
<大問3:ホタルの生息に関する問題>
まず問題文でホタル生育に関する特徴を述べて、川から陸に上がってくる日の気象的なデータのグラフ(降水量、水温、気温)のグラフを読み取らせ、陸にあがってくる日の特徴を述べさせる問題が一つ目なのですが、このグラフがくせもので、降水量グラフの方は、一目瞭然で雨が多いとすぐに解るのですが、水温と気温(最高、最低、平均)の4つのデータが横線グラフで表現されている方は、超難解でこの4つのデータの相関関係を述べなければいけないのです・・・
そして最後の問題は、ホタルの生息しやすい環境の研究結果(景観率)を問題文で述べて、更に実際に数多く生息している地点の景観率を紹介して、研究結果で分かった生息しやすいところではないところを答えさせ、且つその理由を述べさせる問題です。
つまり、ある値の景観率は、ホタルの好む「しめり気が多い空気が吹き飛ばされずにたまっている場所」を示すのですが、その値から大きく外れいる場所でも、多く生息している場所があり、その理由を述べるのです。
ポイントは、その生息に向かない景観率から環境的な特徴を読み取り、生息しやすい環境の研究結果に書かれている内容に合致するものがないか探すというところでしょうか。
つまり、問題文に書かれている生息しやすい環境の研究結果として書かれている内容全てが、ある値の景観率で表現されている訳ではないというところに気づく必要があるんですね・・・
ん・・・さすが、最後の大問、超むずいです!

では、最後に、まだ南多摩中のHPには今年問題はアップはされてはおりませんが、アップされたらご欄になってみたらいかがでしょうか。
では。