[2014年3月17日]
今晩は、そろそろ昼間は暖かな陽気となってきました。
もうじき桜が咲きますかね。
楽しみです。
さて、日頃つくづく思う事があり、ブログに書く事にしました。
生徒達への思いです。
長年通塾して来てくれると、個別指導という事もあってか、一人一人に対して色々な指導の仕方を考える事が多く、おのづと深い情も沸いてきます。
めでたい事(志望校合格!、部活動で好成績!など)があれば一緒に喜び、叱らなければいけない事があれば時より叱る事もあります。
という事で少しエピソードをご紹介していきましょう。
この前、なかなか真面目に勉強しない子がいて、まるで自分の子の様に叱っている自分に気が付きました。
ちょうど、私にも同世代の子供がいるという事もあり、彼らがだいたいどんな考え方をするかという事も良く分かってしまうんですよね。
だから、言い訳や逃げの言葉を発してくると、私の心情的には「おー出た出たこの言葉・・・」という感じで苦笑いをしながら冷静にその言葉を聞いています。
私の場合、すぐに怒る事はしないです。
どうしたら、この子達は分かってもらえるのだろうかと深く気長に悩みます。
そうです、自分の子達に対して悩む事と同じなんです。
そうして、言うチャンスを待ちます。
そうしたら、この前嬉しい事がありました。
その真面目に勉強しな子に、期末試験前にまた懲りずに言ってみました・・・
「いい加減に50点ぐらい取れないか・・・・?」
そしたら、驚く事に理科で74点を取ってきました・・・
本人曰く、「理科と数学は真剣に勉強したよっ!」と威勢よく言ってきました。
どうせなら他の科目も真面目に勉強して欲しかったな・・・とは思いましたが(笑)、彼にとっては大きな進歩だったので、「ようやったっ!」と褒めてやりました。
滅多に勉強じゃ褒められない彼が照れくさそうに帰っていったのが印象的でしたね。
これが続くのを祈っております(悲願!)
もう1つはほんわかした話題で、これもなかなか成績が伸びない女子の話なのですが、当塾では学校の通知表や成績結果を持ってきてもらうのですが、それをスキャナーで読み取ってデジタルデータとして保存しています。
そしていつもの様に、その女子が通知表を持ってきたので、スキャナで読み取っていると、こう聞いてきました「その通知表いつまでとっておくの?どうせ塾辞めたら消しちゃうんでしょ」
私は優しく言ってあげました「きみがお嫁に行っても、そして子供ができても、とっておくよ」
「そして、子供をつれて塾に顔を出しに来た時に、これが母さんの成績だよーと見せてあげるよ」と言ってあげました。
捉え方によっては、ちょっとブラックに聞こえたかもしれませんが、本人は苦笑いをしながら・・・
「じゃ勉強しておこかなー」とは言いませんでしたが、そうか一生残るんだなーと思ったのかその様な表情を見せて帰っていきました。
さあ結果はどうなるか楽しみですね。
この様に我が塾のエピソードをちょっと紹介しましたが、肝要な事はやはり、諦めずに言い続けるという事でしょうかね。それも、言い続けるトーンの強さや言い続ける間隔というものをその子の様子を見ながら程よく調整してあげるとい事でしょうか。
難しい事ですが、まさしく皆の父親役です!
この様な付き合いを続けていると、やはり寂しい事は、彼らが塾を卒業していく時ですね。
もう塾は必要はなく独り立ちををする門出なので、祝福すべき事なのですが、嬉しいやら寂しいやらでとても複雑な心境になります。
自分の子供達が独り立ちや嫁に行く時もこんな心情になるんだろうなと思いながら、彼らを見送っている自分がいる事に気が付きますね。
でも、うちの場合卒業しても、出入りは自由にしているので、自習に来たり先生に質問しに来たり近況を報告にしに来たりは有りなのです。
そうです、一度独り立ちした自分の子供達が時より帰ってくるのと同じ様にです・・・何時でも帰っておいで・・・
ではでは。