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早稲田育英ゼミナール
八王子みなみ野教室

[2014年9月25日]

蝶は冬眠する!

こんばんは。

最近、急に気温が下がり風邪をひく生徒もちらほら出ていますね。
皆さんもお気を付け下さいませ。

さて、本日は先週ちょっと書きかけた「キチョウ」の冬眠のお話を少ししようかと思います。
結構ネットで調べてみると沢山載っていて、さほど珍しい事ではない事に気が付くと思います。
ただ、これが「モンキチョウ」となるとかなり珍しい事の様です。
見た目の違いは黒い紋があるのが「モンキチョウ」、小さな黒い斑点があるのが「キチョウ」といった感じで良く見ないと判別が難しい場合があります。
実は、うちのサツキに冬眠していた「キチョウ」を最初は見間違えて「モンキチョウ」だと思い、興奮して蝶類学会に報告してしまったんです。
そうしたら、とても珍しい事なので観察を続けて下さいという流れになってしまったのですが、改めてよーくよーく見てみると・・・「紋」ではなく「斑点」だったんです。
そうです「キチョウ」だったんです。。。
という落ちがありました。誠にお恥ずかしい限りで・・・(笑)
でその「キチョウ」ですがどうやって冬眠するかというと・・・
ただ木の枝にじーっと止まっているだけです!
うちの場合、サツキの表面から4〜5cmぐらいの奥まったところで良く見かけますが、ちょっと覗けば直ぐ見えるぐらいの所です。
ここまで話すと「そんな見える所じゃ鳥に食べられてしまうのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが・・・
実はパット見は紅葉して黄色くなった葉っぱにしか見えないんです・・・ここがマジックです!
なので鳥にとっては蝶には見えず捕食されないという具合ですね。
うまく出来ていますよね、簡単言うと葉っぱに化けているという事です。
もっと驚く事は、風が吹いても雨が降っても雪が積もっても・・・落ちないんです。
雪解けの後、心配して見に行ったらちゃんと付いていました。
そして、春の温かい日に突然飛び始めます。
最初は、蝶も寝ぼけているのかどうか分かりませんが(笑)ゆらゆらとぎこちない飛び方でしたね。。。
皆さんも12月か1月ぐらいになったら、サツキなのどの低木などを覗いて探してみてはいかがでしょうか。
きっと見つかりますよ。
ただ、鱗粉が剥がれてしまうので触らないであげて下さいね。
ではでは。

追伸:蝶にまつわるもっとビックな話がお好きでしたら「アサギマダラ」の「渡り」に関して調べてみると面白いですよ。
海を渡って2,000Kmも旅をすると言われています。
調査団体がナンバーリングしたタグを付けていて、世界中の愛好家が捕まえた場合そのナンバーを報告するという働きにて移動経路を調べている様です。