[2015年2月2日]
こんばんは。
今まで高大接続改革から始まりアクティブラーニングというお話までしてきましたが、そこで求められるもっとも大事な力!・・・「主体性」と「思考力」。
具体的にどうやったら付けられるのかが問題ですよね。。。
その答えは「アクティブラーニング」・・・確かにと思いますが、もっと掘り下げて考えてみると、本当にそれで十分でしょうか?
以下に「主体性」や「思考力」を問う良い問題をご紹介します。これは実際にある中学校入試の適性検査の問題に出されたものです。(略してます。)
「あなたは、節水をしようと思い、まずは自分の家でどの位の量の水を使用しているかを量ることになりました。家にある物を使った正確な量り方を具他的に述べなさい。」
まずは、この問題を見て感じることは、家で水の使用量を量ったことがある生徒(小学生)はどのぐらいいますかね。。。ほとんどいないでしょうね。
ということは経験がない訳ですから、想像しながら思考力を利かせて頭の中でシミュレーションしなきゃダメ。しかも正確な計測です。それがパット思い浮かびますか?
難しいですよね。
私が思うには、「主体性」や「思考力」を養うためには、学校でのアクティブラーニング以前に、家庭でのしかも物心がついたころから、物を考える習慣を自発的につけさせる必要があると思います。
今は色々便利な物があり過ぎて、あまり工夫をしてとかなんとか知恵を絞ってとか・・・ということが少なくなっている気がします。簡単に言うと物を考えなくなってしまって、全ての物をありのまま受け入れているだけとなっている気がします。
昔は遊び道具としては、めんこやコマ・・・古いっすね(笑)・・・という単純な道具、これでどうやって盛り上げて楽しく遊ぶかが知恵の絞りどころ!、ここで力を発揮するのは持前のキャラとコミュニケーション能力だったんです。
でも今は携帯ゲームやテレビゲームといった十分面白いものが、一人で簡単に楽しめちゃう時代なので、特に工夫(攻略はありますが、ここではそれは除外します。)する必要もなく、コミュニケーション(ネットゲームで他人と勝負することがありますが、ここでは除外します。)も必要なくなってきています。
おのずと、「主体性」や「思考力」が低下していく環境なのです。
では、具体的にどうやって「主体性」や「思考力」を養うかですが、親が子にするアクションとして私の提案です。
?まずは問いかけを
普段生活をしていて、何気ないことに注意を引かせる。例えば、散歩をしているとき空を見上げて・・・「空ってなんで青いんだろうね?」と。反応がなくても気にせずにまた何か時に言ってみましょう。大事なのは懲りずに「なんで・・・」「どうして・・・」「どうなってんだろう・・・」繰り返すことでしょうね。
?考えさせる
「なんでだろう・・・分からない・・・」と反応があったら、決して答えを言わないように、「じゃ調べてみようよ・・」とか「考えてみようよ・・」と「主体性」を促します。そこで大事なのは直ぐに答えが導かれる手法は教えてはいけない。
ヒントを与えて工夫して調べさせるよう仕向け「思考力」を付ける。
そして、何とか答えにたどり着いたら「大いに褒める!」ですね。ここが肝心!
?繰り返す
そして、これがなかなか難しいことですが、??を生活習慣化させ続けることでしょうね。
?親は手を引く
生活習慣化し、子供が自発的に疑問に持ち解決するようになったら、親は手を引きましょう。
時より題材を提供する程度で温かい気持ちで見守りましょう!
ここまでくると、子は親をうっとしがるでしょうからね・・・(笑)
親も子も普段の忙しい毎日で、この様なことを気にかけてアクションするのは大変かもしれませんが、試してみる価値はあるかと思います。でも時間は掛かりますよ!
ではご参考までに。