[2015年11月16日]
こんばんは。
先週、東京都教育委員会は「平成27年度「児童・生徒の学力向上を図るための調査」の結果について」となるものを発表しました。
その中で気になるデータがあったので、今日はご紹介と考察を少々させて頂こうかと思います。
調査対象は、都内の小5と中2で小学生は4科・中学生は5科で学習指導要領の到達度を計ったデータです。
そして、そのおのおのの科目において以下の目標値が設定されていて、?未満の生徒達の割合と?に到達した生徒達の割合がそれぞれ数値化されています。
?習得目標値:教科書の例題レベルの問題
?到達目標値:教科書の練習問題レベルの問題
※?は基礎中の基礎というレベルで、?はそれより発展的なレベルで難易度としては?<?の関係にあります。
そこで、私が興味を抱いたデータが「理科」なんですが、
小学生・理科:?が4科目中4位・・・基礎を理解していない生徒達が4科中一番少ない。
小学生・理科:?が4科目中1位・・・練習問題レベルまでを理解している生徒達が4科中一番多い。
●簡単に言うと小学生は理科が一番得意!
中学生・理科:?が5科目中3位・・・基礎を理解していない生徒達が5科中真ん中。
中学生・理科:?が5科目中5位・・・練習問題レベルまでを理解している生徒達が5科中一番少ない。
●簡単に言うと中学生は理科が一番苦手!
という事で小学生から中学生へと行く段階で、一体全体この逆転現象はなぜ起こるのか疑問に思いませんか?・・・
ここからが考察になりますが、小学生においては、その他の科目とは異なり実験があったり、身近な物(植物・動物・昆虫・地球・月・太陽・・・etc)がリアルにあって目で見たり触ったり出来るので、非常に興味が沸き易いのだと思います。しかも、小学生ならではのピュアさもそれを後押ししているのだと思います。
それが、中学生になると・・・まず英数国が難しくなり、英数国へのパワーシフトが起こり、記憶科目としての要素が強い理社は時間がないので後回し・・・最悪受験までに何とかすれば良いという考え方をする生徒達も出てきたりします。
なので、高校受験もあってか、どちらかと言えば「嫌いなる!」というよりは「疎かになる!」と言った方が正確かもしれません。
理科が好き!・・・もっと深く学びたい・・・という気持ちがあっても、受験!時間が無い!憶えれば何とかなる!という事柄がそうさせてしまうのかも知れませんね。。。
ではでは。