[2013年5月25日]
【自信とやる気が自立心を育てる】
小学校高学年から中学校にかけての時期は、大人になるための基礎づくりをする時期。学歴だけでは太刀打ちできない時代に最も大切な「生きる力」を養うのも、この時期です。生きる力の基本は自立心。そのためには、親が子どもの様子を「よく見る」こと、そして、子どもの話を「よく聴く」ことが大切です。
●マニュアルは通用しない
不確実で何が起きるか予測できない現代社会。
マニュアルの通用しないこんな時代に必要なのは自分で気づき、考え、判断する「生きる力」です。
しかし、多くの子どもは指示されることに慣れ、自分から動く主体性が育っていないのが現状です。
子どもの主体性を育てるには、家庭のしつけ教育が重要。
雑誌やテレビなどで子どもの育て方、親子のかかわり方などの情報が出ると、その内容をそのまま実行しようとするご家庭が少なくないのですが、大切なのは各家庭のスタイルに合わせて、わが家ならどういう子育てができるのかということをいろいろ試行錯誤して考えることです。
●手を離し、よく見て、よく聴く
個々の家庭に合った子育てのあり方を探り、子どもの主体性を育てるためには、まず子どもをよく観察し、耳を傾け、子どもを受け止めることです。
手をかける割合は、成長段階に応じてだんだん減らしていく必要もあります。
つまり、「目を離すな、手を離せ」ということでしょう。
子どもたちは、反発と甘えを繰り返しながら成長していきます。反発しているときには離れてそっとしておき、逆に甘えてくるときには受け止めて思いきりかわいがる。
そして、じっくり子どもの状態を観察し、話を聴いてあげてください。「聴く」というのは、「今日は何をしたの」「宿題はやったの」と詰問することではなく、子どもの言うことに耳を傾けることです。
勉強の意欲を妨げるのは、やろうと思っている矢先に「勉強しなさい」と言われることなのです。
例えぱ、何か目標を立てるにしても、親が最初から設定してしまうのではなく、まずは子ども自身の考えを聞いてみましょう。
「あなたならどうする?」と子どもの考えを聞いてあげる、指示のない指示を心がけるとよいでしょう。
●生活体験の差が自立心の差
子どもの自立には、生活体験の差が大きな影響を及ぼします。自分のことを自分でやってきた子どもは、自己管理や時間の使い方が上手。想定外のできごとにも対応でき、自分らしく生活していきます。
保護者が指示をしたり、代わりにやってあげたりするのではなく、自分のことは自分でするものだという意識を持たせることが大切です。
洗濯物はかごに入れる、布団は自分で敷くなど、簡単なことから少しずつ、子ども自身にさせていきましょう。
ごみ出し役、朝刊を取ってくる役など、日課として何か一つのことに責任を持たせるのもよいでしょう。
学校の課外活動やそのほかの体験活動なども有効です。
キャンプなどの集団活動をきっかけに自立心が芽生えることもあります。なるべく社会体験の機会をつくってみてください。
●自立心は小さな自信から
保護者は子どもについ苦手なことを指摘するような働きかけをしがちで、得意なことを見つけて伸ばす発言は怠りがちです。
しかし、これでは子どもが萎縮してしまい、自立の芽を摘んでしまいます。
自立心は積極性があって初めて養われるもの。積極性を育てるには、成功体験を積み重ねることが大切です。
その体験の一つ一つが子どもの自信とやる気につながり、困難な局面を迎えたときの力になるのです。
勉強に限らず何か一つの分野で得意なことを一つ持てるとよいでしょう。何かで自信をつけることがやる気につながり伸びていくのです。少しおおげさにほめてあげるのもよいでしょう。
●自立を促す家庭環境
家庭の雰囲気も「生きる力」を左右する大きな要素です。
家庭が楽しい雰囲気だと子どもの自立も早くなるようです。
まずは夫婦が互いに信頼しあい、互いを尊重し合う様子を見せていきたいものです。
また、小・中学生の段階では保護者との豊富な会話やコミュニケーションが知的好奇心をはぐくむ土壌として重要です。
夫婦がいつも何か関心のあることを語り合っている場面に接すれば、内容は理解できなくても子どもなりに何か感じ取るはずです。
そろそろ恋心も芽生えてくる年ごろ。もしそういう話題が出てきたら、これも成長するためのチャンスです。
相手の立場を考えることを通じて子どもは成長できるはずです。
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