[2013年3月23日]
ちょっとした日記みたいな話です。
2月の開校から入塾してくれた生徒さんがいます。
正直、彼はあまり勉強が得意ではないようでした。
ただ、そんな彼が日々休むことなく塾へ通い、一生懸命机に向かって自ら学習しています。
当初予定した以上の進捗がみられたので、予定を繰り上げて用意していた課題をさせることにしました。
■お題
「この問題集を1冊まるごとやってきなさい!」
授業や講習会とは関係ないのですが、基礎力向上のためと思って用意してみました。
どちらかといえば薄い問題集を作ったので、1年分の復習と考えればボリュームだけはたいしたことないように感じると思われます。
ただし、これを3回やることとしたのです。
まず、1周目。
これが予定より2日早く完成させてくれたのです。
彼のやる気が何よりもうれしかったですね。
宿題として他の教科でもやらねばならない課題もあるなかで、プラスアルファで出された問題集1冊を仕上げたのです。
もちろん、塾で居残り自習も率先して行ってくれました。
ちょっと彼に聞いてみました。
塾長「塾に通うようになって、だいたい1か月だよね。」
生徒「はい。なんか、慣れてきました(笑)」
塾長「そうかい(笑)多少は問題にも慣れてきた頃かな」
生徒「2月以降、学校の先生からも褒められることが増えてきました」
塾長「ほう?やったじゃん。たとえば?」
生徒「ノートの内容とか、あてられたときの答えとか、良くなったと」
塾長(この様子だと、理解力が上がってきたのかな?)
生徒「他には、…こんだけやったのは初めてです。達成感があります」
塾長「それ、実は僕が中学校のときに同じようにやったんだよ。こんな短期間でまるごと1冊やりきるって感覚は達成感もすごいよね。実際、テクニックとか云々はね、まずは基礎がしっかりできてからだしね。一定の学習量があって初めて応用が効くもんなんだよ。地道な作業だけどさ」
生徒「なんとなくわかる気がします。2周目頑張ります」
塾長(1周目を早く終わらせる理由は分かっているみたいだなぁ)
1年後、彼に得点源としての得意科目が増えていることを期待しています。
好きな科目、というだけじゃつまらないです。
彼にはとても良い雰囲気がありました。
入塾したての頃の緊張と不安が混ざったようなまなざしではなく、力強いものがありました。
これ、そのうちお金頂いてからやるようにしてもいいかもなぁ(笑)