[2015年5月8日]
<ブログと同内容です>
自修館中等教育学校の説明会に行ってきました。
詳しい教育内容は、自修館のホームページをご覧になればわかることですから、ここでは、私の感想をお伝えします。
先生たちの生徒に寄り添う姿勢にとても好感を持ちました。
勉強よりも、大切なことがある。
最初の3年間は生徒に寄り添い、子どもを大人に育てていく。
大人にならなければ、学ぶべきことを自分で学んでいくことはできない。
そうでなければ大学受験には対応できない。
だから、生活も学習もまずはしっかりと教えていく。
具体的には、ノートの取り方を指導したり、日々の生活の記録を提出させて、教師が生活のリズムをアドバイスしたりしていく訳ですが、それはあくまで、将来自立するための土台作りであり、手取り足取りが教育方針という訳ではありません。
最終的には、様々なことを自分で乗り越えていく力を身に付けさせる。
簡単に言えば、これが自修館の教育だと思います。
将来、自分で学習し、理解し、何かの行動を起こしていく力がなければ、社会で生きていけない。
そのために、自修館では「探求」のカリキュラムを設定しています。
「探求」は、生徒それぞれがひとつのテーマを決めて、長期間にわたりそれを掘り下げて学習し、最後に20000字のレポートを書きます。
今日は、裁判員裁判についてのレポートが資料にあり、読んでみましたが、高校生の書いたものとしては、非常に優れていたと思います。
そして何よりも、
先生が生徒をよく見ていることがわかりました。
全ての先生がそうかどうかはわかりませんが、今回、お話をしてくださった先生は皆さんそうでした。
本気で生徒と向き合っている先生というのは、言葉の端々に、生徒への思いがにじみ出てくるものです。
自修館の先生にはそれを感じました。
数ある説明会の中でも珍しいことです。
生徒は1クラス30名4クラスで、3年生の時だったと思いますが、レベルの高いクラスを1つ作ります。
しかしこれがユニークなんです。
普通はその子達にハイレベルな授業を行い、進学実績を上げていく訳ですが、自修館は違います。
3年ともなると生徒の学力に差がでてくる。
それを放置したまま、4年生(高一)になると、その差がさらに大きくなってしまう。
だから、生徒のレベルを揃えるために、できる子達をあつめたクラスを1つ作る。
そしてまた、もとに戻してしまうのです
しかもそれは、最初から決まっていることではなく、その年の生徒の様子によって実施するかしないかを決めるのだそうです。
面白いですね。
本来、教育ってそうあるべきだと思います。
その時の子どもの様子によって、やり方を変えていく。
なかなかできない取り組みです。
このことからも、すべての生徒を引き上げていこうとする自修館の姿勢がうかがえます。
職員室はガラス張り。
生徒が端まで見渡せるように、教師がデスクに棚を置くことは許されません。
生徒の風紀の乱れは感じられず、明るくのびのびとした印象を受けました。
ロケーションは、畑のなかにドカンと学校が建っている感じ。
すぐ横を厚木小田原道路が走ってはいますが。
グラウンドは本当に広いです。
校舎は女子校のようなお洒落さはありませんが、清潔で広々しています。
自習室やラウンジ、食堂やカフェテラスのほかに、所々に生徒の居場所があります。
そこに、さりげなく本が置いてあったりするんですよね。
職員室内にも入口のところにテーブルと椅子がいくつか置いてあり、そこはいつも生徒でいっぱいだそうです。
今の学力はいまいち、だけど、熱意ある先生方に囲まれて、6年間で、心も学力も大きく伸ばして欲しい、という方にはぴったりの学校だと思います。
交通経路
中川→あざみ野→中央林間→相模大野→愛甲石田→スクールバス5分
中川の駅から愛甲石田まで、約1時間です。
乗り換えが多いのが難ですね。
ご興味のある方はぜひ一度足を運ばれてはいかがでしょうか?
*このブログを書くにあたり、資料は一切見ず、自分の頭に残っていることのみを書きました。不正確なところがありましたら、お詫び申し上げます。