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尾崎塾
富田教室

[2016年5月16日]

数学のテストにおけるコリジョンルール

そろそろ考査前なので,生徒たちは試験の範囲のプリントを持ってきてくれます。

とある中学校の数学の範囲に,こういう注意書きがありました。

img1
「と」の代わりに点を書くときはコンマ(,)にする

なるほど,答が2通りあって,4と5が答だとすると,
4.5 だと「よんてんご」なのか4と5なのかわからないというわけだな。

ふーん,まぎらわしくないように「安全」な書き方を指導しているんだな。

それから,

Z(ゼット)には点をつける

これは数字の2とZが走り書きだと区別つかないからだな。

ふーん,その方がたしかに「安全」だ。

そういう「安全な」指導をされているんだな,この中学は。


これを見て,先日の阪神-巨人戦を思い出した。

センター大和が好返球,ホームでタッチアウト!!!

のはずが,

「コリジョンルールを適用します」

との一言でセーフになってしまうという,阪神ファンでなくても「んなアホな???」ということが起こったのです。

ちゃんと,ホームベースを空けて,衝突しないようにしているのにルールが適用されてしまったのですね。
実際,危険な衝突も起こらなかったし,全く危険のない「安全状態」なのにルールが適用されてしまった。


数学の問題で,たとえば,明らかに2つの整数値を答える問題で,
4.5と書いてあれば,それはきっと4と5でしょう。
しかも,正解だったら,その生徒はちゃんと計算して答を正しく出しているはずです。
でも,杓子定規な頭の固い先生なら,ルールが適用されておそらく△でもなく0点にしそうな気がします。

文字式と数字が混ざる場合はZに点をつけておくと安全ですが,たとえば答が3yzみたいな時に,そのzが2のわけないですね。
3y2とは書かないですから。

でも,3yzのzに点がついていなかったら,コリジョンルール適用で,きっと0点にされると思います。

なんだか本末転倒みたいなことが世の中にはあるのですよねー




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