[2016年5月27日]
新聞に教育ネタが2つ並んでいたので,コメントを少々。
1つは,高校の教科書検定でも,業者が高校の先生に見せてはいけない時期に相談に乗ってもらって謝礼を払っていた件。
まあ,そりゃそうだという話。
別に,中学に限らず,教科書の会社はそれが現場でのニーズに沿うものかどうか確認したいわけで,何も悪いことをしていないように思うが,ルール違反だという。
謝礼をもらった業者の教科書を採択するかどうかで,お金をもらったからという理由で採択してはいけないだろう。
しかし,それらの先生がお金という理由で採択するとは考えにくい。
そもそも,そんな大金をもらうわけではないのだ。
現場の声をよく聞いて教科書をつくるべきだし,そのニーズをアドバイスしてくれる人に謝礼を払うのも当然のことだ。
ルール違反だからダメだということであって,ルールが実際の教科書制作の現状に合っていないことが問題だろう。
当該の人たち,そんなに誰も悪くないと思われる。
むしろ,良い教科書をつくるために良い仕事をしていた可能性が高い。
もう1つは,私立学校で,とある先生が干されていた話。
先生なのに,授業を持たせてもらえず,教材研究だけしておけというパワハラみたいな話。
一見すると,その先生がかわいそうで,理不尽なことをする学校が悪者に見えるが,実際のところ,その先生に何も「特徴」がなければ他の先生とそんなに異質な処遇にはならないと思われる。
具体的な内容はわからないが,生徒や保護者の目線で考えると,その先生は教壇に立たない方がよいというケースもあり得る。
わかりません。
わからないけど,
たとえば,
歴史の先生が授業中に,いわゆる「雑談」ばかりしているとか。
特に戦争に関するような話とか宗教関連の話のように本来デリケートな内容ばっかり延々とやるとか。
歴史の先生的には,その雑談は学力や教養をつけるための大切な話であって,何が悪いのかとなる。
生徒や保護者は,あの先生はちゃんと授業をしてくれないとなる。
実際,模試などの結果を見ると,全く点数が取れないのかも。
そういう事例は世の中たくさんあるのだ。
私立学校としては,なんとかしないと学校が傾くことになる。
パワハラは良くないが,その教員をクビにせず,しかも教壇に立たせないためにはそれしかなかったのかもしれない。
この件も,別に誰も悪くないと思うがどうだろうか。
にほんブログ村
にほんブログ村