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尾崎塾
富田教室

[2016年6月5日]

実は他の場所で差がついている

昨日,保護者の方と話していて,学力の話になりました。
塾で勉強して解ける問題を増やしていくのは,もちろん学力がついているのですが,学力をつけるのは机に向かって勉強するだけでは足りません。

そもそも,学力というのをウチの塾的に定義すると「世の中のことがわかる力」です。
ですから,学校や塾,ご家庭を出て,実際の世の中をよく見ることはとても大切なのです。

たとえば,昨日紹介したように,博物館へ行って珍しいモノを見るとか,旅行に行って見聞を広めるとかは学力をつけるためにはとても重要なのです。
趣味を持つというのも大切です。
他の人に負けない何かを持っていると,それが強みになったりします。

実際に生徒さんと接していて,こんなイメージです。
上位校の生徒の多くは,学校の試験で測る点数以外に,何か一つはコレという特技や他の人に負けない何かを持っています。
「俺はこの学校でいちばんケンダマがうまい」
「私はそのへんの草花の名前,ほとんど言える」
「4か国語話せます」
「絶対音感あり」
「円周率を小数以下70桁言える」
「コンピュータのプログラミングができる」
「実は犬と話せる」
みたいな。

学力が上位の生徒は,その学校で自分が一番だろうと思われることを何か持っているのです。

一方,中堅から下位の学校へ行くほど,特に何も自分の得意技がないという生徒が増えます。
もっと言うと,たいして特技でもないのに得意だと勘違いしている生徒も増えます。
よくあるのが「得意な英語を生かした仕事に就きたい」というやつ。
センター試験の問題解かせたら半分もなかったりします。

一般にですよ,一般に,学力が下位と呼ばれている学校ほど,学校で一番になるって簡単なのです。
全員のレベルがそんなに高くないのですから。
その中で,自分が一番だといえるモノを持っていない生徒が多いのです。
そして,仮に一番だとしても,それは世間的に見るとたいしたことなかったりします。

実は,これこそが学力の正体ではないかと思います。
何でもよいから,自分の得意なものを,しかも高いレベルで持っていれば,それは何をやるにしても自信につながるのです。

できるようになった経験があるから,入試問題も解けるようになると自信があるのです。

ところが,何も特技のない人は,自信があっても根拠のない自信となります。

50時間くらい勉強したらできるだろうと思っていると,実際は500時間でも足りないというのが特技をもたない人たちです。

特技を持つ人は,できるようになってからも相当にやっているわけで,500時間でできるようになったとしても,使いこなして自信をもってやるには1000時間でも足りないことを知っているわけです。

この差が結局は受験勉強で大きな差となったりするのだと思われます。

img1 ちなみに今日の日曜特訓に来てくれていたKOMARI先生の趣味はアノマロカリスです。

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