[2016年6月13日]
高校1年生は,高校に入ったばっかりなのに,重要な決定を迫られている。
いわゆる文理選択だ。
後で困らないように,よく考えて決めて欲しい。
毎年非常に多く発生するのが,2年生後半あるいは3年生になって文転,すなわち理系志望から文系志望に変更する生徒。
それで,入試科目で困ったことになる。
多くの高校では理系に進む生徒の受験科目として地理を設定する。
そして,その生徒が文系に転向すると,もはや日本史や世界史は受講できず,地理しか履修できない仕組みになっていたりする。
その結果,地理で受験することになるのだが,地理というのは大学によっては科目設定されていないので,受験できる大学が限られてしまうのだ。
それで,数学を少しかじったので,社会科でなく数学でたとえば関関同立の文系を受けようと思う生徒もいる。
しかし,多くの場合,ほとんど合格しない。
入試の数学はそんなカンタンではないのだ。
次に,中途半端な理系コースを選んでいる生徒が,バリバリ理系に進みたいと思ったとき,数学?が履修できなかったりする。
中途半端なコースというのは,看護とか生命系の私立大を想定している理系コース。
こういう系統は数学が?Bまでしか受験科目とならないので,数?はカリキュラムに設定されていない。
さすがに数?を独学で勉強するのはつらいので,バリバリ理系の機械工学とかに行きたくてもあきらめるケースが多い。
このように,将来,自分の志望が微妙にあるいは大きく変化していくことがあるのに,1年生の時点で安易にコース選択したばっかりに後で困った状態になる生徒が,実は非常にたくさん発生しているのが現状なのだ。
入試科目については,各学校の進路室に行けば資料があるハズ。
あるいは以前に紹介したようにパスナビなどのウェブサイトでも確認できるだろう。
よくわからないという人はわかっている人に聞きましょう。
(よくわかっている人は学校の先生でも50人に一人くらいです。塾や予備校の先生だと500人に一人くらいかなー:O総研調べ)
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