[2016年6月14日]
大学入試の科目についてよく知らないまま高校3年生になって,いざ受験する段になって驚いたり,困ったことになるケースがある。
特に,学校の先生がよく調べもせずに生徒の進路相談に応じたりすると最悪だ。
生徒も保護者も,どういうわけか学校の先生に対する信頼が絶大だ。
しかし,昨日も書いたように,よくわかってらっしゃる先生はほんの一握り。
多くの場合は,まったく信用ならないので,必ず生徒や保護者自身でちゃんと調べた方がよい。
学校によっては,生徒のためになるかどうかよりも,学校の事情を優先して指導される場合もある。
特に,センター試験の受験に関しては慎重に考えてもらいたい。
国公立大はたしかに魅力的だ。
その場合,必ずセンター試験を受けなければならない。
一方,私立大学を志望している場合,たしかにセンター試験も利用する方式があったりするが,受けない方がよい場合も多いのだ。
ところが,学校としてはセンター試験を多くの生徒が受けるというのは,国公立大志望の生徒が多いようなイメージをつくれるので生徒募集に使える。
だから,「少しでも可能性が広がるから受けた方がよい」などと言って,全生徒にセンター試験を受けさせようとするのだ。
本人にとっては全く必要ないばかりか,かえってそれによって私立大の一般入試の合格可能性が減る場合でも,クラスのみんなが受験するとなれば,なかなか一人で抵抗できるものでもない。
目安としては,神戸大や阪大に実際に合格できるかどうかギリギリくらいの高学力であれば,関関同立のセンター方式で合格する場合があるが,それ以下の学力ならまず合格しない。
ましてや,関関同立になんとか滑りこもうというのなら,センター試験よりも一般入試対策をしっかりやった方がはるかに入りやすい。
センター試験はこの世で一番時間とお金をかけて作成されている最良問なのだ。
決してカンタンではなく,最良問てことは,ちゃんと学力が測られるわけ。
大阪だと,文理科のある公立トップ校に行っていない生徒が7割とるのは非常に難しいと心得ないといけない。
それが現実なのである。
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