[2016年6月22日]
どうも九州ではえらい雨のようで・・・
梅雨だから仕方ないとはいえ,今の状況がどうなっているのか,天気図をながめてみました。
これは,まあ,普通の地上天気図です。
太平洋の高気圧がしっかり頑張っていて,それがさらに北へ勢力を拡大しようとしています。
ところが,オホーツクの高気圧も,そうはさせじと頑張るので,その力くらべをしている境界に梅雨前線ができます。
太平洋高気圧のまわりには時計回りに風が吹きますから,九州に向かって風が吹くというのが今の状態です。
この風は南方から来ますから,あたたかくて湿っています。
このような風は前線にぶちあたると大雨を降らせます。
ここまでは,ありきたりの話。
で,実は我々マニアックな気象フリークは他の天気図も見ます。
これは上空5500m付近,気圧が500hPaのあたりの天気図。
我々はこの図を見て,実際に太平洋高気圧(業界用語ではサブハイといいます)がどこまで勢力を伸ばしているかを判断するのです。
それによると,どうやら今年の太平洋高気圧はかなり西へ伸びていて強いようです。
そういえば,ラニーニャだという話もあります。
ラニーニャはエルニーニョの逆で猛暑になる予感です。
というわけで,上空5500mではかなり西から大回りして西から九州に向かって風が吹いています。
このように,下層と上層で空気の流れが異なるので,大雨は降るのでしょうが,どこに降るかは非常に予測しにくいと思われます。
いつも梅雨時の天気予報は信じるなと言っていますが,特に今しばらくは予測不能な豪雨がいつどこであってもおかしくないと考えましょう。
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