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尾崎塾
富田教室

[2016年7月5日]

負のスパイラル?

参院選の争点に,教育についてあまり出てきませんが,昨日の日経に少し奨学金について書いてあります。

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あまり知られていないことですが,日本の奨学金というのは世界的に見て全くデタラメなのです。

つまり,奨学金というのは学生が「もらえるもの」であるべきです。
ところが,日本の奨学金は「返すもの」なのです。
しかも,利子をつけて返せというのもあって,それで卒業後の生活が苦しくなってしまうという意味不明の状態になっているのです。

それが,この4日に,文科大臣がやっと動いて,給付型のを創設する動きになったという話です。

本来しっかり努力して学力をつけ,社会に貢献できるはずの人をお金がないために進学させないのはもったいない話です。
ぜひ早期に実現して欲しいものです。


一方で,負のスパイラルという話もあります。
記事によると,年収1050万円以上の家庭の進路は5人に1人が国公立大だそうです。
逆に400万円以下だと7.4%です。

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これを見て,お金がないからたとえば塾に行けなくて進学をあきらめたとか言う人が多いのですが,そうでしょうか。

この負のスパイラルから抜け出すための奨学金というのは当たっていないと思います。
低所得家庭の全部とは言いませんが,多くは,親が教育に対して理解がないというか,価値を感じていないようなのです。
こどもは勉強は普通にやって,あとは家業を継いでくれたらいいという場合もあるでしょうからね。



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