[2016年7月31日]
今朝,テレビを見ていたら東京ディズニーシーの舞台裏をやっていた。
共感できたのは,スタッフの研修。
マニュアルがないそうだ。
これはウチの塾と同じ考え方。
接客業だとお客様を不快にさせたりするとえらいことだから,マニュアルを作成して質を保ちたくなるのが経営サイドだろう。
ところが,事の本質を考えるとマニュアル化することでかえってお客様を不快にすることだってある。
マニュアルですべての場合を網羅することは不可能だから。
要するに,お客様のことを考えて行動するという理念がしっかりしていれば,すべての場合に通用するという話だ。
これは,教育において特に重要な観点だ。
生徒さんは全員が異なる状況なのだから,画一的に指導してもよろしくない。
その場で何が最良かを判断して対応するしかないのだ。
実は,塾経営や講師のマニュアルみたいな書籍がある。
特に,フランチャイズの塾などは,分厚いマニュアルがあるようだ。
塾をはじめる前は,いろいろとそういう書籍も読んで,この業界がどういうものかを調べまくった。
今考えると,そのマニュアル本に書いてあることと正反対のことばかりやっている気がする。
だからウチの塾には多くの生徒さんが集まってきて,聞くところによると他の多くの塾は生徒集めに四苦八苦しているという皮肉なことになっているのだ。
「このような生徒にはこの教材でこのように教える」
とマニュアル化されている塾に行きますか。
「その生徒を見て,何が必要かを考えて対応する」
という考え方の塾に行きますか。
これらを比較すると前者に行く人はいないと思うが,ウチの塾はあまり宣伝していないので見つけられていないだけだろう。
かといって,ちゃんと宣伝すると生徒が集まりすぎて教室に入りきれないわけで,他にウチのようなタイプの塾が増えて,前者のタイプの塾が滅ぶのを期待するしかない。
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