[2016年8月16日]
進学に力を入れていると標榜している学校は要注意。
ていうか,ほとんどの学校が進学に力を入れていると表向きは表明しておかないと生徒が来ない危険性が高い。
では,どうやって力を入れているかどうかを判断するか。
力を入れているといっても,場合分けしないといけない。
1.本当に力を入れている。
2.力を入れているつもりで,空回りあるいは成果が出ない。
3.力を入れているフリをして,実際は塾や予備校頼み。
4.力を入れているフリもできないし,成果も出ない。
などなど・・・
2と4は進学実績を見ればすぐわかる。
結果的に成果が出ていないのは同じだが,2の学校にひっかからないように。
2と4の違いはカリキュラムを見ればわかる。
2のタイプは,受験科目に特化した時間割を組み,「どうだ,こんなに受験科目が多い時間割にしているんだぞ!!」とアピールしがちなのだ。
ところが,生徒の方はそれを消化しきれずにオーバーフロー状態。
4のタイプは公立高校と同じような時間割。
いずれにしても,進学実績が出ていないのに進学に力を入れていますというのは詐欺みたいなものだ。
1と3の区別は難しい。
パンフレットでは見分けがつきにくい。
実際に通っている生徒に聞く?
いや,3タイプの学校に通っている生徒はうまく言いくるめられているし,他校と比較するわけではないので,何もわからないまま卒業していくのだ。
我々は塾生がそういう高校に通っていて,何をしてもらっているかを聞くと手に取るようによくわかるのだが・・・
しかし,ウチの塾の校区では2タイプや3タイプの学校をどういうわけか上位公立高校の併願校として中学の先生が勧めてくるから特に注意!
さて,時間割をよーく見ると,そこまでやるの?といった事も見えてくる。
たとえばこれなどはスゴイ。
何がスゴイかわかりますか?
ただ単に高1の時間割例を載せているだけのように見えますが・・・
何か気づきませんか?
高1だと,そんなに受験科目に特化した時間割ではないですよね。
だからほとんどの人は適当に見て終わり。
ですが,この時間割は凄いんです。
ヒントは,「月曜日」
月曜日の時間割を見て何か気づきませんか?
世界史,体育,日本史,国語,家庭科×2,物理 です。
そう,英語も数学もない!
おわかりでしょうか。
数学なんか,週に7コマあるのに,月曜日には入れていません。
なぜでしょう?
月曜日は,年によりますが,祝祭日の振り替え休日となって授業がぬけることが多いのです。
それで,なるべく英語と数学という主要科目がぬけないようにという時間割を組んだのですね。
まあ,そのことが本当に良いかどうかは別にして,そうまでして生徒に対して主要科目の学力をつけてやりたいという気持ちはよくわかります。
こういうことは,公立高校だとまずやらないでしょうからね。
細かいことですが,各学校の考え方はカリキュラムや時間割に如実に現れるものなので,そこのところの解読ができれば学校を絞り込むことができるでしょう。
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