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尾崎塾
富田教室

[2016年9月2日]

合否を分けるものはコレ

蛍雪時代の9月号に載っている記事
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「合格メンタル」
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受験生はいろいろと不安になったりします。

そういう時,強い精神力があればいいですよねという話?


まあ,いろいろな人の合格体験記を読んで,そういう状況でも合格した人がいるとか,自分と同じ悩みを持っている人が他にもいるという安心感を得るとか。

「部活をやりきった生徒は強い」

と書いてあります。

これなんか,典型的な話で,部活を最後までやったので夏にあまり勉強できなかったという人。
焦ったりするかもしれません。
ところが,部活をやりきったら強いのだと言ってもらえたら勇気が出て頑張れたりするのでしょう。

しかし,冷静に考えましょう。

部活をやりきった人は強いのでしょうか?

実はそんなことは全くないと思います。
ですが,その暗示にうまく乗っかれば悪い話ではないです。
部活で出遅れた人は,とにかくそれで全力でやるわけで,やればなんとか間に合って合格ということにもなります。

気をつけるのは,「やりきる」って何かという話。

とにかく引退の試合まで,ダラダラ続けただけだと「やりきった」とは言いません。

どれくらい部活に打ち込んでいたかで,そのやりきった感は全くちがってきます。

昨日書いた,茨木高校の体育祭は,多くの生徒がやりきった感を持って受験に向かうので,そういう意味でうまく受験につなげれば結果オーライとなるのです。

私自身が,そういう体育祭や高3の夏まで部活をやっていたので,そういう感覚はわかるのですが,やはり高3の夏以降からはじめたのでは,間に合わないのです。

実際,私の場合は数?が間に合わなかったし,英語の勉強時間もほぼゼロでした。

英語に関しては,おそらくかなり出来ていた方なので,その貯金だけで受験に突入。
ちゃんと受験勉強していたら,得意科目だけにもっと高得点できていただろうと思います。

どう考えても,もっと時間があれば,もっと学力が高くなっていたに違いないのです。

ところが,私のように高3の夏まで部活を「やりきって」,しかも国立大学に入ったのを見て,部活をやりきった人は強いと言われても・・・

ぶっちゃけ,今書いたように,部活やってたけれども,貯金のある科目を持っていたからなんとかなったのです。
しかも,もう1科目勉強しなくてよいくらい得意な科目=地学を持っていましたから。

そういう,アドバンテージもなく,夏までだらだら部活やってしまったのでは,到底間に合わないと思われます。

学校の先生に聞くと,部活に肯定的な意見も多いでしょう。
実際,この蛍雪時代の記事もそういうノリです。
学校の先生は学校で提供しているコンテンツにケチをつけたくないですからね。

しかし,客観的に,学力をつけるためにはどれくらいの勉強量が必要かを考えて,それが確保できないようなら,どちらかを優先しないとダメなのです。

合否を決めるのは,実際は,この優先順位をちゃんとつけられる力といえるでしょう。

よく考えて高校生活を送りましょう。

ところで,中学生は,実は,今から生活を見直して猛勉強したら,たいてい間に合います。

大学受験は勉強する量がケタ違いに多いので,難しいのです。
そこの違いも明確にしておきましょう。
大学受験は,ふつうは間に合わないものなのです。
それが現実です。



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