[2016年9月15日]
それで,模試の点数と偏差値,母集団の中での順位についてわかったところで,試験の合否と何か関係あるのでしょうか。
偏差値が高いから合格するのでしょうか。
そもそも,ここを理解していない人が多いのです。
極端な話,広島東洋カープが大好きな度合いを数値化して偏差値を出したとしましょう。
その偏差値を元にして,広島へ選手として入団できる可能性を判定できるでしょうか。
(カープファンの皆さま,遅ればせながらおめでとうございます!)
カープが大っ嫌いだったら入団するハズないので,全く無関係とは言いませんが・・・
その球団が好きかどうかと,プロ野球選手として入団できるかどうかは別問題です。
理科が大好きな子がいて,草花の名前も星座の名前もたくさん覚えています。
化学で色が変わる不思議な反応実験をするのが大好きです。
理科が誰よりも大好きなのでSSHの北野高校に入れるのでしょうか。
別問題ですよね。
これと同様のことが模試にもあてはまります。
一見すると,同じような試験をしているように見えますが,実際には模試の試験内容(問われている能力)と入試の試験内容は異なるのです。
そこで「相関」という考え方が必要になってきます。
模試の偏差値と合否に相関があるのかないのか。
これについては以前に書いていますのでまた読んでおいて欲しいのですが,確かに先ほどの好きと入れるの関係よりは相関が高そうではあります。
Vもしだと相関係数が0.8くらいありそうで,相関係数が1に近いということは,ある程度その判定には信ぴょう性があるということです。
残念ながら,五ツ木模試の相関はわかりません。
というか,五ツ木模試ではちゃんと追跡調査していないように思います。
Vもしは実際に開示された点数や内申点を追跡してきっちりと統計データをとっています。
過去に書いた記事はコチラ
↓
模試データの信憑性を疑ってみよう
模試データの見方
しかし,どこまで行っても,模試の判定は目安にすぎません。
今から,どうやったら入試での得点を最大限伸ばせるか。
合否を決めるのは,あくまで入試当日の出来具合だと心得て,その日まで精一杯の努力を続けましょう。
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ちなみに,梅雨前線や秋雨前線の時期の天気予報を信じる人と,偏差値による判定を盲目的に信じる人は同じ。
当たるかどうかの可能性を疑うべき。
台風16号の予想も迷走中。