[2016年10月6日]
こんな記事
「中高生,必要な睡眠は?8.5時間以上でうつリスク減」
朝日デジタルの記事ですが,9時間寝るとうつになりにくいのでしょうか?
騙されてはいけません。
いや,騙されたと思って9時間睡眠を中学1年生から高3まで続けてください。
相当に厳しいことが待っています。
普通に生活していて,7時間で十分な人が,無理やり9時間寝ることで,毎日2時間の活動時間が減るのです。
部活とか勉強とか趣味とかのうち,2時間が丸々なくなるわけです。
その中で,進学ということを考えて勉強時間は減らすことができないと,活動時間の中で勉強時間の占める割合が格段に増えます。
今まで部活や趣味で充実した日々,うまく息抜きできていたであろう人が,勉強勉強と追い立てられる日々を過ごすことになり,めでたくうつ病を発症などというオチ。
このような統計には読み方というのがあって,現時点で9時間寝ている人のうつ発症率が少ないというだけです。
普通の中高生で9時間も寝ている人は,相当なのんびり屋さんです。
そういうのんびり屋さんはストレスもあまりなく,うつ病になる率が少ないのは当たり前すぎるデータです。
だから,9時間寝たらうつにならないというのは全く当たっていないと思われます。
大昔は,四当五落と言われていました。
4時間睡眠だと合格し,5時間も寝ると落ちるのです。
たとえば,東大入試などはそれくらい厳しいというイメージだったのですね。
あまり睡眠時間が少ないのはよくないでしょうが,長すぎるのはせっかく活用できる時間を失うことにつながるので,自分にとってちょうどよい睡眠時間を見つけることの方が大切です。
ちなみに,私は中高生のころは7時間は寝るようにしていました。
最近は寝ていない疑惑が出るほど睡眠時間が減りました。
睡眠時間は人それぞれ,年齢や環境によっても最適な時間が変わるものです。
一般化しない方がよいかもしれません。
にほんブログ村
にほんブログ村