[2016年10月13日]
それで,関関同立に入ろうと思って,模試の偏差値で難易を測ってみても,実はあまり意味がない。
関関同立くらいのレベルであっても,半分あるいはそれ以上がマーク式だったり記号選択式の試験をやっている。
ガッツリ論述というのが少ないのだ。
したがって,マーク模試である程度測れそうではあるが,実はマーク模試はセンター試験の模倣なので,関関同立の試験とは全く毛色が違っているのだ。
時間の使い方や,解き方までも異なる試験で,正確な判定が出るはずもない。
でも,みんなその判定に一喜一憂するんだなー・・・
では記述模試で測れるかというと,関関同立の入試は完全な記述式でもないので,国公立志望ならまだしも,関関同立の試験内容とはかなりずれているのだ。
そういうわけで,合格可能性を知りたければ,過去問をやるしかない。
赤本にはその回の合格最低点が載っていたりするので,実際に合格できるレベルなのかどうなのか,かなりの精度で判明する。
ただし,自己採点の仕方が人によるだろうし,実際の合格最低点は,点数を補正した後の数値ということがあるので注意が必要だ。
つまり,理系だと理科の選択科目の難易で大きく有利不利が出てはいけないので,点数調整をする。
文系だと地歴公民で科目間の平均点が大きく違わないようにしている。
偏差値を採用しているところもある。
だから,およそ何割取れたということでしか判断できないが,それでも模試の判定よりもはるかに信憑性が高くなるのだ。
そもそも,大手予備校主催の模試は,受験生のターゲット校として旧帝大とか早慶しか頭になかったりする。
すると,マーク模試はセンター試験の模倣であり,記述模試は東大や京大,あるいは特に難しい問題を出す早慶などを念頭に作るのだ。
当然,そのレベルにない受験生の方が圧倒的に多いわけで,このことは模試の平均点を見たらわかる。
先日の河合塾の模試など平均点が30〜35%くらい。
定期考査だと欠点者として呼び出しだ(笑)
普通に関関同立をめざすレベルの人はお呼びでないというイメージが正しい。
これも何度か書いたが,関関同立のセンター利用は,関関同立に滑り込めたら万歳という層の人は受けても無駄だ。
センター利用は,京大や阪大に合格する人が,センターの点数だけで合格をキープ,つまり滑り止めにできるメリットしかない入試。
週間ダイヤモンドにもそのように書いてある。
そんな入試に,バカな受験生が,受験の機会の一つだからと毎年何万もの出願をして,無駄なお金を関関同立に貢いでいることに気付かないといけない。
いいですか,センター利用は,大学は一切出題もしないし採点もしなくてよい。
入試をするのに1円もかからないし,大学入試センターから送られれてくる数字だけでバッサリ合否を決めるだけの作業をするだけなのだ。
それで,勝手に何億円か知らんが入ってくるわけ。
やめられまへんなぁ・・・(それが廃止になるって?)
そういうわけで,関関同立になんとか入りたいと思うのなら,センター試験などには脇目も振らずに「まともな学力」をコツコツつけるしかない。
過去問を踏まえて,それに太刀打ちできるように真面目に勉強する。
それしか方法がないのである。
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