[2016年10月23日]
中学3年生は実力テスト前の特訓です。
私立高校の入試は,大阪・京都・兵庫が同じ2月10日に実施されます。
これはたまたま同じ日なのではなく,示し合わせて,結託して,護送船団方式で同じ日にしているのです。
わかるかな?
つまり,各私立高校どうしがガチで勝負すると,きっと倒産する高校が出てくるので,それを防ぐために,みんなで生徒を仲良く分け合いましょうというお話。
それで,各私立高校は,中学校や塾に対して「基準」を示し,その基準以上なら事前に合格確定という扱い。
中学校の先生は,この10月末から11月にかけての実力テストの点数を元に,生徒を基準の高い方から順に割り振っていけば,進路指導のできあがり!
この基準は,だいたい毎年同じなので,その基準どおりに各中学校が割り振ってくれたら,何もしなくても例年どおり生徒が入ってきて,上位校も下位校も生徒が来ないという事態を避けることができます。
そういうすばらしいシステムを大阪・京都・兵庫の高校は採用しているのです。
だから,いくら急に進学実績や教育内容を良くしても,基準をすぐには急上昇できないのです。
なぜって,そんなことしたら,他の学校から文句がでますし,中学校の進路指導が「例年どおり」でなくなるんで,中学校もそれを嫌うのです。
そういうわけで,今度の実力テストの点数で,ほぼ私立高校の受験校が決められます。
いや,正確に言うと,中学校の先生が生徒や保護者に提示する学校が決められるわけです。
ですが,それを無視して,全く別の高校を受験する自由は生徒・保護者側にあります。
以前,ありましたよね。
先生が生徒に「おまえ,そこ受けても合格可能性0%だぞ!」
と脅した事例。
保護者の方には,「満点取っても合格しません!」
と言ってのけたそうです。(←養精中学の先生でしたね。まだいるのかな?)
そこまで言われて受験する勇気はなかなか持てないでしょうが,ウチの塾で判断して,合格しないハズがないので受験してもらいました。
めでたく合格しました。
そういう混乱?を防ぐ意味でも,学校の実力テストの点数は取っておくにこしたことはないでしょう。
それに,きっちりと勉強しておくことが将来につながるわけですから,しっかりと準備してもらいたいものです。
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