[2016年10月29日]
中学生にお配りしたVpassに載っているように,前年度から大阪府の中学校の評定が相対評価から絶対評価に変更されました。
相対評価は,学校の中での順位で評定が決まり,上位7%の人が5,上位7〜31%に入っていたら4というようにきっちりと割合が決まっています。
100人のうち,非常に優秀な人が80人いても,80番目の人の評定は2になってしまいます。
そこで,絶対評価というものを導入しました。
(というか,大阪府以外のところはすべて絶対評価だったのです)
すると,今まで,優秀だったのに評定5がもらえなかった人も,実力通りに評価してもらえてHappyになるという話です。
めでたし,めでたし。
以上。
です。
が,
どういうわけか,それだけではダメだというのが大阪府です。
だって,評定が入試で点数化して使われるのだから,現場の中学校の先生としては,なるべく良い評定にしてあげたい。
「じゃあ,全員5にしてあげよう。だって,みんな優秀だからね」
みたいな先生がいても不思議ではないのです。
そこで,そのようなことにならないように,チャレンジテストというすべての学校が受ける統一テストで,ちゃんと本当に優秀かどうか測るということにしたのです。
で,実際,優秀な生徒が多い学校は評定が高くなり,実力がないくせに評定だけ高くつけている学校の評定は低くなるように修正がかけられるのです。
具体的に言うと,今までだと,優秀な阿武山中の生徒と,そうでもない三中とか四中の生徒を比べて,同じ評定4の生徒で同じ実力テストを受けさせると5科で100点くらい違っていたりしました。
それが,阿武山で評定4だった生徒はみんな5になって,四中や三中で評定4をもらっていた生徒は評定3に下げられるというしくみです。
一見,これで実力どおりに評定が割り振られて公平な気がしますが,じゃあ学校で行われる定期考査は何なのだという話になります。
現場の先生はやりにくくなっていると思われます。
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