[2016年10月30日]
大阪府立高校は,学校ごとに問題の種類を発表している。
問題の種類はAが簡単,Bが普通,Cが難しい問題だ。
たとえば,文理科のあるようなトップ学校はCで,偏差値60くらいの学校まではCを使う。
だって,極端な話,簡単な問題だと全員が満点取ったら差がつかないから。
同様に,いわゆる底辺校だと,普通の問題でも0点ばかりで差がつかないかもしれないので,簡単なAを使う。
で,普通の高校は普通のBを使うという話。
興味深いのは,同じくらいの偏差値で三島高校はCで槻の木高校はBを使うということだ。
三島高校は,一応プライドが高くて,茨木高校や春日丘高校と同じように難しいCを使うのだ。
槻の木高校は実際に,きちんと受験生の学力を見極めて合否を出したいのでBなのだ。
実際のところ,三島高校や槻の木高校のレベルだとCは難しすぎるだろう。
受験生の平均得点率が20%とか30%だと,それこそ難しくて歯が立たない7割ほどの問題は無駄な問題ということになる。
正しく学力差を見るには,平均点が50〜60%の得点率になるのが望ましい。
そういう意味で,名より実を取ったのが槻の木で,見栄張っておかしな入試になっているのが三島高校だというイメージだ。
それで,まったく意味不明の話を時々聞くのだが,世間の方々は入試を何だと思っているのだろうか?
つまり,三島はC問題だから入るのが難しくて,槻の木はB問題だから入れるかもしれないと勘違いするようなのだ。
きっと,感覚的には,「ウチの子(あるいは本人)はCだと歯が立たないけど,Bだと少しは対応できるからB問題の高校にしよう」と思うようなのだ。
さっき書いたように,合格する人でも7割くらいの問題には歯が立たないので,残りの標準的なところが勝負になる。
だから,実質30点満点の試験を受けるという話だ。
それがB問題だと100点満点になるというだけ。
C問題だと20点しか取れないから無理という判断は全く頭が悪い。
合格点は15点かもしれないのだ。
Bだと60点取れるかもしれないから合格できるって?
合格点は70点かもしれないのだ。
問題の難しさと合格しやすいとかしにくいは,まったく別の話。
そういう基本的なことがわからないという時点で頭が悪いので,どちらの種類の学校でも不合格となってしまうというのがオチだ。
不合格だけに。
どの種類を受けるにしても,基礎基本がしっかりと身についているかどうかが合否を分ける。
出願校を決定するのはまだ先だ。
まだまだ基礎学力を向上させることに集中すべき。
にほんブログ村
にほんブログ村