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尾崎塾
富田教室

[2016年11月7日]

的外れな話

なんとも痛ましい事故が起こりました。

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展示していた作品の中で遊んでいた子供が亡くなってしまいました。

それで,ネットを見ていたら大学名を指して「Fラン大学」だから火事になることすらわからなかったのだという指摘をするものがありましたが,それは全く違うのではないかと思うのです。

ちなみにFランとはAランクBランク・・・最下位のFランクという意味で,誰でも入れる大学という意味です。

ですが,だからと言って,今回の事故を起こしたのがそのせいだと言うのは飛躍しすぎです。

たとえば,これが早稲田や慶應の学生だったら絶対にこんなことにならなかったのでしょうか。
イベントの展示で,少し見栄えをよくするにはと,試行錯誤しつつ白熱灯を設置してしまったというのは,どのランクの大学生でもやりかねません。
後で考えたら,なんでこんなアホなことしたんやろ?なんて,我々みんなあることです。

偏差値上位の大学を出た技師が,うっかり配線ミスして火災になることもあるでしょう。
逆に,大学を出ていなくても,立派な技術者になって活躍している人もたくさんいるのです。

そういうわけで,大学のランクが低いからというのは全く当たっていない話だと思うわけです。

それで,この大学の学長がすばらしいです。
ともすると,責任のがれをしがちな人が多い中,大学の名前を出して展示しているのであるから,今回の件はすべて大学の責任であると言い切っています。
その学生さんの責任という方向には,絶対にしないという姿勢がすばらしいと思います。

入試の難易度と,その大学の中身がよいか悪いか,学生の質が良いか悪いかは別ものなのです。
入試の難易で測れるのは,人間の中でごく一部の能力だという点を忘れてはいけません。





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