[2016年11月8日]
いよいよ中学校で行われている実力テストの点数をもとに,私立高校の受験校を決めていく時期です。
実力テストは,何が重要かというと,平均点よりも何点上だったか,下だったかです。
ある高校の特進コースは平均点よりもプラス50点で合格。
標準コースは平均点よりプラス10点で合格,というように基準となるのが平均点なのです。
それで,中学校によって学力差があるので,よくできる中学校の場合はプラス30点で合格だけど,頭悪い中学(←ひどい言い方)だとプラス70点だという「差別」をするわけですね。
それで,これから中学校の担任と面談があると思いますが,A高校やB高校を勧められたとすると,あなたはその基準点よりも上だということです。
「あたし,C高校に行きたいんです」
と言うと,担任が
「C高校は無理です」
と答えるかもしれません。
その場合,あなたは基準点に達していないということです。
そこで「あーそうですか」と引き下がってはいけません。
このように聞いてください。
「何点足りないのですか?」
これで良心的な担任だと,何点足りないか教えてくれます。
「2点足りないのだ」とか。
いいですか,2点ですよ。
そんなもん,ほぼ基準に達しているじゃないですか。
頑張ってみましょう。
「2点なら,なんとか受けさせてください」と。
事情のよくわかっているベテランの先生だと,2点くらいならなんとかなると知っていますから,受けてもよいとなるかもしれません。
問題は,50点も100点も足りない場合です。
おそらく,今から頑張ったら挽回可能かもしれません。
ですが,落ちるかもしれません。
私立高校はどの高校も2月10日に入試をやるので,そこで落ちたらもうチャンスがないと思っていませんか?
実は,私立高校は他にも入試を実施するところが多いのです。
2月10日の統一日の入試を1次入試といいます。
公立高校の合否が出てから追加募集するような場合を2次入試といいます。
それで,実は1次入試と2次入試の間に行う入試があって,1.5次入試というのです。
1.5次入試は,1次入試の結果を見てから実施するかどうか決める高校がありますが,ほぼ例年実施しているところもあります。
昨年度(今春)の実施校です。
↓
昨年1.5次実施校
1次入試統一日は2月10日ですが,
たとえば今春だったら
履正社2月14日
大阪桐蔭2月15日
常翔学園2月16日
金光大阪2月17日
と,4日連続で受験して,合格した最も行きたいところに入学手続きをとることが可能だったのです。
これは,大学受験の一般入試と同じことです。
というか,本来,入試というのはそうあるべきですよね。
事前に,入試の何か月も前に受けた中学校の実力テストをもとに,担任が基準点で振り分けた私立高校1つだけ受験しているのが実態です。
ですが,実際は複数受けて,合格した中で最も行きたいところを選ぶ自由も権利も,そして受けられる試験もあるのです。
気をつける点は,中学校に調査書を発行してもらわないといけないので,担任にあらかじめ1.5次も視野に入れて受けるのでよろしくと言っておくことと,専願だと合格したらそこに必ず入学しないといけませんから,最も行きたいところ以外は専願にしないという点。
それから,来春も実施するかはまだわからない点も注意。
事前に情報が出ることがあるので情報戦だったりもします。
上記,大阪の分だけですが,実は京都も兵庫も実施します。
特に,京都は大阪の1.5次よりも後に実施するところも多く,大阪でチャレンジして全部ダメでも大丈夫だったりします。
大学入試でみんなそうするのですから,高校入試でも最後までチャレンジするのもアリなのです。
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