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尾崎塾
富田教室

[2016年11月17日]

大学入試の難易ランクと推薦入試。

今まさに私立大学は推薦入試の時期だ。

今日も塾生から某大学に合格したと報告をもらった。

この推薦入試というのは,公募制推薦入試のことで,各高校で選抜されてほぼ合格が確約される指定校推薦入試とは別のものだ。
たいていは,ちゃんと学力試験があって,一般入試よりも早く受けられる入試という意味合いが大きい。

それで,大学によっては,一般入試が難しいのに,推薦入試だと比較的カンタンに合格できる場合がある。

蛍雪時代の情報によると・・・

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たとえば,関西外大などは典型例。
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なんと,ボリュームゾーンの外国語学部1年生の入学者1595名のうち,一般入試で入ったのが481名しかいない。
1114名つまり7割の学生は推薦入試などで入ってくるのだ。

で,一般入試というのは合格者の偏差値がランキングとして世に出回る。
関西外大は,この一般入試を狭き門にして,少しでも入るのが難しく=偏差値ランクを高くしようとしているわけだ。

逆に言うと,本当に関西外大に入りたければ,推薦入試を受けない手はない。
わざわざ難しい一般入試で頑張るのでなく,推薦入試で楽に合格してしまえばよいのである。

一方,関関同立などは基本的には公募推薦の枠がほとんどない。
附属高校からの入学が一定数あるが,やはり外部からは一般入試で点数を取らないと入れない。

このように,大学の偏差値ランクが高いところは推薦入試があまり当てにできないのだが,中位から下位の大学はほとんど推薦入試で合格させて学生数を確保しようとする。

だから,一般入試で上位私大に合格できる保証がないレベルの受験生は,すべり止めのつもりの大学が思いの他難しいという場合を覚悟しておかないといけない。
ということは,推薦入試でなんとしても合格しておかないと,さらに低いレベルの大学に行く,あるいは浪人というハメに陥るのだ。




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