[2016年11月20日]
今日の日曜特訓で,物理選択者には運動量と力積の関係=運動量の原理を演習させた。
その前は,仕事と運動エネルギーの関係=エネルギーの原理を教えた。
実は,物理の勉強をする上で,最も重要なのがこの2つの原理だと睨んでいる。
ときどき,物理は点数が取れる時と取れない時があるなどとホザく生徒がいるが,こちらに言わせれば「いつもわかっていない」からなのだ。
特に,センター試験で「失敗した」などというのはほぼ全員が実力ないのにたまたま正解した「成功体験」を積んでいただけ。
そういう連中は,決まっていつも「力学的エネルギー保存則」とか「運動量保存則」を武器に戦っている。
この2つの武器は,たしかに切れ味はよいが,通用しない相手が結構うようよいるのだ。
その典型例がセンター試験。
そんな相手にいくらその武器で立ち向かっても,あえなく撃沈となる。
ところが,だ。
先の2つの原理を武器に戦うと,通用しない相手が存在しないのだ。
必ず相手をやっつけることができる。
だから,これらの武器を持って試験会場に行けば,百戦百勝。
そういうわけで,塾ではこの必殺アイテムを生徒に伝授しているわけだ。
物理では,こういうことが各分野に存在している。
波動では波の基本式と干渉を理解して,そこから離れずに解けば間違えない。
熱は熱力学第一法則の完全理解が必要なのに,そこが怪しい受験生が五万といる。
電磁気は電場とか電位の定義をしっかり押さえることからスタートしているかどうか。
基礎基本がとても大切で,それさえしっかりしていれば,満点が最も取りやすい科目が物理なのだ。
なのに,その基礎基本を全くすっ飛ばして勉強している受験生がほとんど。
まずは,すべての物理量や物理現象を数式なしに言葉で説明することからはじめるのが物理の最良の勉強方法なのだ。
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