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尾崎塾
富田教室

[2016年11月21日]

化学の勉強法

化学は暗記科目?

まあ,議論の余地はあると思います。

でも,化学を指導していて一番困る質問,というか告白は→「モルがわかりません」
お願いだから,とりあえず「6×10^23個を1モルというのだ」と飲み込んでくれ。(記号^はべき乗の意味だよ)


社会科は暗記科目?
数学は実は暗記だ!とか,言う人もいる。

そして,その言ったことを取り上げて「それは間違っている!」と言う人もいる。

一つ言えることは,誰かがそう思って指導していることに,外野は口を挟めないということ。
何の知識もない連中に,あの××××はこういう理屈で成立するのだと崇高な理論を語っても,その××××をそもそも知らないようでは話にならない。
教える人は,生徒の背景知識とかレディネスを感じながらやるわけで,背景知識がなければまず暗記させるのが最良の手かもしれないのだ。

数学でさえ,九九は暗記だし,それがなければ因数分解も微分も積分もなかろうに。
逆に,社会科が暗記科目でないと言っても,知識ゼロで何か論じることは不可能。

というわけで,化学が暗記科目かどうかは議論しても意味がなく,ある程度の知識を持っていないと何もはじまらないのはどの科目も同じということだ。

その上で,ほとんどの受験生に欠けているのは,この基礎的な知識だったりする。
たとえばトタンとブリキの区別とか。
こんなもの,誰だって知ってるような知識なのだが,誰も知らないというおかしな話になる。
誰だって知ってるというのは,我々の世代だとみんなブリキのおもちゃで遊んだことがあるので,実際にどんなものかよく知っているのだ。
そして,あちこちに見かけるトタン屋根がトタンだということは見た途端にわかる?なんちゃって・・・


そこで,ウチの塾では,化学の基礎知識確認用に「魔法のプリント」を用意している。
img1
このプリントを,題目を唱えるように繰り返し繰り返しINPUT,OUTPUTをしていたら,問題を解くためのベースがかなりアップする。
これ,本当に「魔法」にかかったかのように点数が上がります。
実際,過去にこれをとにかく覚えるように指示したら,ちゃんと覚えた人から偏差値60を超えていったスグレモノなのだ。
だって,基礎知識だけで得点できる問題がとりあえず得点できるし,反射的にいろいろな知識がスッと思い出せるので時短になる。考えて計算するような問題に時間を割くこともできる。
点数が上がらないわけがない。
そして,そうなったらいろいろと化学の本質である「電子の挙動」を説明して,どうしてそうなるのかを理屈で納得する学習に入る。
すると,知っている知識にどんどん理論的根拠が肉付けされて,確固たる学力が形成されていくのだ。

そういう風に勉強しないと,いつまで経っても「モルがわかりません」レベルであがくことになる。


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