[2010年5月12日]
大相撲が面白くない。
理由は簡単で,外国人ばかりだからだ。
競技スポーツに国籍とか関係あるのか?という質問は意味がない。
そもそも大相撲は競技スポーツではないのだ。
公正な競技スポーツの運営は公正な組織が行わなければならない。先般話題になったように,大相撲協会の人事はかなり不透明だ。結局,慣習通りに候補者を立てなかった者が破門になったりしている。
競技の内容も不公正だ。大関や横綱に昇進する基準もあいまいだし,その会議の人事もわからない。取り組みも抽選ではなく,人間が適当に決めている。
朝青龍のときも八百長が話題になった。こんなものは昔からたくさんあったし,今もあるにきまっている。有名なのは大関が7勝7敗で千秋楽を迎えると,必ず対戦相手は負けてくれるのだ。
横綱や大関は大相撲の看板だ。それが簡単に陥落や引退するようではビジネスとして不安定だ。昔からそうならないように,互いに気を使いながらシステムを維持してきたのである。
これは悪いことか?そうではない。大相撲を競技スポーツととらえると悪いことになるが,大相撲は芸能なのだ。日本古来からの伝統を受け継ぐ古典芸能と言っていい。歌舞伎や能と同じである。だから,伝統を大切にしてお客さんに楽しんでもらうようにすればそれでよいのだ。公正な勝敗なんて必要ない。近いものにプロレスがある。ストーリーがあって,勝敗ははじめからわかっているのだが,見ている人を楽しませる。あれでよいのだ。
日本の古典芸能に,外国人ばかりが主演では面白くない。日本人をもっと上位に持ってくるような工夫をしてもよい。大相撲は競技スポーツの体裁を保ちたがってるようだが,もう世間にも芸能集団だということをしっかり認識してもらうべきだ。マスコミもそういう位置づけを明確にすべきだ。
魁皇関があと少しで1000勝。これはすごいことだ。なんとか今場所中に達成して欲しい。それくらいしか今場所の見どころがない。
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