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尾崎塾
富田教室

[2016年12月11日]

読解力について考える

先日,日本の高校生の読解力が8位に後退などという記事を話題にしたが,そもそも読解力とは何だろうか。

最近,どういうわけか複数の知人から読解力について質問されて,改めて考えてみた。

あの記事の件は,日本の上位の生徒が外国勢と比べてという話で,あまり身近なものではない。

一般に大切な読解力とは,何かを読んで理解する力と言ってよいだろう。
「読」んで理「解」する「力」

その理解するためにまず必要なことがある。

それは「語彙力」

言葉を知らないと,せっかく筆者が書いてくれていることを理解できない。

そこで,ウチの塾の高校生にはとりあえず語彙力を確認する教材を与えることが多い。

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その上で,さらに読解力をつけるために必要なものは「一般常識」や「教養」といった類のものだと睨んでいる。
今でしょの先生の教養のすごさにはいつも驚かされるが,国語の力って物知りかどうかってことに負う部分が大きいのだ。

どんな筆者でも,何かを相手にわかりやすく説明したいときに「具体例」を示す。
その例が理解できないようでは話にならないではないか。
逆にわかりにくく感じたりして?

具体例の具体例として,このブログをずっと読んでいただければよい。

わかりやすいと評判であるが(ウソ),それは具体例がすばらしいからに他ならないだろう。

「日ハムの中島選手のように粘り強くガンバロウ」みたいな例を書くと,わかる人にはわかるが,知らない人には全く意味不明となる。

これは私という筆者がわざとマニアックな例を出して遊んでいるわけで,通常は,想定される読者の多くにわかる例を挙げるはずだ。

それで,国語が苦手だという生徒は,その想定される読者の語彙力や常識レベルに達していない場合が多い。
たまたま知っている例であれば,読解できるが,全く知らない例も多く,その場合は得点が低い。
国語は得点が安定しないと悩む生徒は多いが,要するに語彙力と教養が足らないから当たりはずれが出るのだ。

逆にそれらが筆者の想定するレベルに達していれば,それはわかりやすく書いてくれているのだから,読解できないはずがない。

国語の点数不安定のヒミツは案外そういうところにあるのではないだろうか。


てなわけで,塾生諸君には,このブログをいつも読むようにお願いしている。
時にはしょーもない話も入っているようで,実はその教養部分を補強するねらいがあるのだ。
継続してブログを読んでいる生徒は,読解力が知らず知らずついていくこと間違いなし。

これで,明日からもまた気兼ねなくしょーもない話を書くことができる。



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