[2017年1月13日]
やはり,というか,かねてから予想していたことが起こっているようです。
朝日の記事ですが,ある中学校で,「休んでもいいよ」と甘い声をかけて事実上の得点操作を行っていたようです。
よくわからない方のために説明しますと,
かねてから大阪府の中学校は学校間の学力差が大きいので,レベルの高いA中学の内申2の生徒は,レベルの低いB中学だと内申4くらいもらえるハズといった不公平があったのです。
そこで統一テストをすれば,本当の学力がバレるので,内申点が学力に応じて公平につけられるという話。
ですが,実際は,1回だけの試験で完全に補正できるはずもなく,依然として不公平な内申点評価であることに変わりはありません。
そんなことより,科目によっては先生の好き嫌いで内申の1や2は平気で違ってくるので,本当に公平に学力を評価などできっこないのです。
学校間の格差はあきらめて,各学校で,精一杯頑張ったらそれでよいのではないかとも思います。
レベルの低い学校だと,授業もガチャガチャしているし,悪い友達も多いわけで,そこで内申4を取るのは,レベルの高い学校で普通に平穏に内申2を取るのと同程度というのは,むしろ公平かもしれませんよ。
ですが,世の中,我が子の目先の損得しか考えない親御さんは,少しでも自分の子に有利になるように考えるので,中学校の先生に圧力をかけたりして?
レベルの高いA中学校の生徒は,チャレンジテストでよい点数を取って,学力が高い中学校であることを証明すればいいのです。
問題は,レベルの低いB中学校の生徒,保護者,そして先生方。
今まで,学力が低くても高い内申点をつけてもらえた生徒も,本来の学力相応の内申点に下げられてしまいます。
それは損です。
どうしよう?
これは,最初から指摘しておいたのですが,誰でも思いつく方法があるのです。
カンタンです。
成績の悪い生徒は受けさせなければよいのです。
そいつらが受けると中学校としての平均点が下がりますから。
優秀な生徒ばかり受けさせて,平均点を高くすれば,内申点を高くつけてよい学校の仲間入りです。
「おい,C子とD太郎。おまえら明日風邪ひいて休んでいいんやで〜」と一声かけておけば,生徒も事情をよくわかっていますから,みんなのために一肌脱ぐわけです。
今回発覚した中学校は,学年の半数以上休ませてしまったようですね。
そりゃバレまっせ。
でも,数名〜十数名程度の欠席による操作はどの学校でもやってるかもしれませんね。
こういうことが行われているのが大阪府の教育現場なのです。
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