尾崎塾
富田教室

[2017年1月30日]

新テストの行方

毎日新聞や駿台らが全国の進学校にアンケートをとったら，新テストについてあまり前向きに評価されていないことが判明。


要するに，そもそもの発想に足場がないから，何をやってもダメなのだが，全国の高校の先生方には「よい人」も混ざっていて，机上の空論的な「よい話」に期待してもおかしくはない。

最初の発想はたしか１点刻みで評価するのはどうたらこうたら・・・
それがいつの間にかマーク式で測れない学力を記述式で測る話になって・・・
じゃあ，誰が採点するんだという話になって・・・
各大学で？
それなら２次試験で今も測ってますけど・・・
いや，私大はやってないからと・・・
そりゃ，記述式にしたら膨大な採点するのがたいへんだからであって・・・

声を大にして言いたいのは，現行のセンター試験で測れない学力というのはほとんどなく，ほぼ測れている。
むしろ，へたな記述式よりもずーっと本当に学力があるかどうか測ることができる。
そこを見落としている気がする。

そのへたな記述式を導入しようとするから全く意味不明になっている。

で，１点刻みの評価がダメだという出発点はどこへ行ったのか？

その評価がダメだったら，全国のあらゆる試験がダメという話になる。

現行のセンター試験がダメな理由が何一つないのに，新テストを導入すると決めたこと自体が最大の失敗というか失態なのである。

言ってるうちに２０２０年が来る。

この新テストの問題点に，ほとんどの大学は気付いている。
全部の大学がそれを拒否したらどうなるのかな？

ちょうど文科省の天下りがバレて，補助金を人質にした強制的な導入をやりにくくなったので，本当に大学が拒否することができるかもしれません。




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