[2017年2月6日]
新しい本が出ていたので買ってみた。
「ブラック化する学校」
まあ,タイトルを見て,んなわけないだろうと思い,読んでみるとやはり・・・
この著者のジャーナリストは,表面的には取材して,現状を紹介している風だが,実際はちっとも現状がわかっていない。
結果的に,間違った様子を世間に知らしめることになって,せっかく自分が「まずは現状を知ることが第一歩」と記しているのに,逆に現状を誤認識させるような内容になってしまっている。
とにかく,外野は黙ってるのが一番だ。
大阪の教育が悪化の一途をたどるのは,アホな知事が教育に介入しすぎたせいだ。
無知な庶民の点数をかせぐために,教員の給料を下げるなどしても,何もよくならない。
この本にも書いてあるが,教員の給与を高くするしくみをつくらないと,優秀な人材が集まらないだろう。
まあ,この本は正しいことも書いてあるが,間違った認識で書いていることも多いのだ。
たとえば,部活で教員が忙しいという話。
どうも,部活で忙しくて時間のない教員に同情的な書き方だが,べつに普通に仕事しているだけで,ちっとも大変なことない。
問題なのは,部活顧問と非顧問の勤務時間の比較だ。
なんと,部活顧問の方が「20分」長いのだ。
これで,どうして部活を見ている時間が20分しかないと読めるの?
んなわけないやろ!
実際はたとえば1時間とか2時間を部活指導にあてているのだ。
で,非部活顧問は,その分を教材研究と称する「ぐうたらする時間」にあてているだけだ。
あまり早く帰るとサボっているように見られるから,なんやかんや言って部活指導をしないけど忙しいフリをするのが上手な先生,ほら,あなたの学校にもいっぱいいますよね?
そういう点を見過ごして,先生がみんな忙しくって,学校はブラック企業だなんて話をでっち上げないでもらいたい。
ちゃんと部活顧問もやって,教科指導もやっている「普通の先生」が大勢いる。
それでよいではないか。
で,サボってる先生の給与を普通の先生に回せばよいだけの話。
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