[2017年3月10日]
ウチの塾で浪人していた生徒が,京都大学に合格しました。
現役時にセンターで8割取れてなかったのが,今年は88%まで得点率を高めての2次試験。
前哨戦?の同志社や慶応も合格していたので相当に力もついていただろうけど,受験は何が起こるかわからない。
本人的に少々不安の残っていた化学がえらく難化したことも幸いしてか,みごと合格となりました。
ここで世に問いたいのです。
京大に合格するくらいの浪人生のほとんどが駿台や河合塾といった超有名どころの大手予備校に行くのはなぜでしょうか?
京大の合格を買うため?
いやいや,そんなもん売ってないでしょう。
安心を買うため?
本当に安心を買えているの?
このままでは足りないから,この講習のこの講座も取って,あれも取ってしないと万全じゃないとか言われ,不安にさせられて必死で食らいついていってるのでは?
ただ,有名な大先生に教わっているという安心は買えているかもしれません。
そして,そういうなんとなく安心感のある受講をした後,本当に京大に行きたかった人の何割が実際に合格するのか知ってますか?
もちろん,全員が合格するものではないのです。
実際のところ,半数以下になるに決まっているのです。
ってことは,最大手の予備校に通っても安心も合格も買えなかったという人が半数以上になるという・・・
これ,おかしいと思いませんか?
結局,過去に京大に合格した人の多くが大手予備校に通って合格したから,自分もそうするという発想しかないのです。
こういうのを典型的にステレオタイプというのです。
ここでよーく考えてください。
いや,考えるまでもないのですが,あたりまえのことが起こっているだけなのです。
たとえば大阪で京大をめざすようなレベルの人は,中学の時にM教室とかR塾に通っていた人が大半です。
北野高校など,両塾出身者を合計すると,なんと入学者の人数を越えるくらいでしたからね(笑)
どうしてMやRに行くかというと,過去に北野高校に合格した先輩はみんなMやRに行ってたからです。
そこに行かないと北野高校に入れないと思ってしまうのですね。
北野高校に合格した人は,100%そのステレオタイプ的な塾の選択で成功した人なのです。
だから,今度も最大手に行けば成功すると思ってしまうのです。
アホですね。
そのステレオタイプな考え方の北野高校生(とその親御さんたち)は,みんな駿台や河合塾といった最大手の予備校に行かせるのは当然ですね。
バカですね。
よーく考えてくださいね。
中学の時に通ってたMやRという塾に行った人すべてが北野高校に合格したのですか?
志望者の半数も行ってないのではないかなぁ・・・・
って,コレ大学入試の京大志望者の半数も行ってないのと同じ構図ですよね。
もういいかげんに気付けばいいのに。
塾がよくて合格したのではないのです。
ほとんどの場合,合格する人はどこの塾でも合格するのではないでしょうか。
むしろ,「塾のおかげで合格」のような例は,小さな個人塾の方が発生しやすい気がします。
今日,京大に合格した生徒は,ステレオタイプではなく自分がきっちり勉強できる場所としてウチの塾を選びました。
そして,きっちり勉強して合格しました。
世間に一石を投じてくれました。
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