[2017年5月6日]
小学生の頃から行きつけの焼き鳥屋に行ってきました。
???
小学生が焼き鳥屋に行きつけ?
あまりなさそうなことですね。でも,私の住んでいた北千里では普通のことでした。
焼き鳥の栄ちゃんという人がいつもバンを改造した車で焼き鳥を売っていたのです。
そこへ小学生の我々は毎日のように通い,焼き鳥を食べていたのです。
買うのは1本20円から30円くらいのを1本か2本かな。
で,栄ちゃんがときどきチキンボール(つくね)を1個とか,スープをこどもにふるまってくれました。
あまりに毎日のように行くので信用してくれて,ときどき店のいろんなことを手伝わされました。
足りなくなった肉を補充に走らされたり,ちょっと店番したり・・・
もちろん,その後には焼き鳥を1本もらえますからね。
その栄ちゃんが,今も北千里にちゃんと店をかまえてやってるのです。
昨日行ってきました。
ちょうど昨日もテレビで紹介されたところなので,ご存じの方も多いのでは?
テレビを見てわざわざ神戸から来られた方がおられました。
まあ,ぶっとんだ店ということでテレビに出るのですが,たしかにぶっとんでますね。
でも,こどもの頃から知ってるので,それが普通の栄ちゃんなのですが。
一見普通の居酒屋ですが,知らずに入るとえらい目に遭いそうです。
とにかく,へんなこと言うと叱られます。
メニューが一切ありません。
その日,栄ちゃんが食べさせたいものが出てきます。
で,お勘定はまさにどんぶり勘定。
昨日も食べきれないくらい出てきましたし,飲み物は冷蔵庫のを客が勝手に空けて飲み放題ですが,たったの3500円でした。
正直まったく儲からないようです。
ぜんぶ一人でやってます。
だから,料理ができたら「尾崎くーん」と呼ばれるので取りにいきます。
そして空いた皿など,全部片付けも客がします。
セルフサービスの居酒屋です。
で,考えてみると,小学生の頃に学校の先生と親以外で,あまり大人と接することってありません。
ですが,この栄ちゃんは若かったですが,やはり小学生から見るとちゃんとした大人なわけです。
焼き鳥を仕入れて,焼いて,当時から大人気でお客さんに喜ばれて生計を立てているのです。
大きな会社に所属するわけでもなく,自分の独自の世界で店を作っていたのです。
そういう生き方などを,実はすごく教えてくれたのがこの人だったのかもしれません。
それで振り返ると,今やってる塾が,この栄ちゃんと重なる部分満載だったりして笑ってしまいます。
まず,店長(塾長)が好きなようにやってる(^^)/
で,客の注文は聞かない。
塾のやらせたい科目や教材をやらせるのであって,客が注文できませんからね。
いろいろセルフサービスにして店が楽する?
それで経費を安くして,店がもうけるのでなく代金を安くできるという発想。
なんだか,ウチの塾の経営状態と似ているのです。
ウチの塾の原点がここにあったのかもしれません。
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