[2017年5月19日]
今日は,難関の大阪市立大経済学部に現役合格を果たした飛喃ちゃんが入試得点の開示を見せに来てくれた。
およそ550点で合格のところ,600点を越えていたので余裕の合格だったようだ。
大学生活のいろんなことを楽しそうに話してくれた。
で,開示された得点をよく見ると,50点も余裕で合格したのだから,面白いことに気付く。
彼女,センター試験で日本史は苦手だったのだが,当日はうまく66点も取れて喜んでいたのだ。
しかし,傾斜配点でその点数は33点に換算される。
ということは,もしもセンター試験で日本史が0点でも余裕合格だったわけだ。
いや,待てよ。
たとえば,生物基礎は20.5点に換算されるわけで,日本史の点数と合わせても50点くらいだ。
実際のところ,全く勉強しなくても,マークを全てはずすはずもないので,生物基礎と日本史を全く受験勉強しなくても合格していたことになる。
さらに言うと,その分の時間を他の科目に割けていたわけだから,やはり日本史と生物基礎は全くやらなくてもおそらく余裕で合格できていたわけだ。
他に,化学基礎と生物基礎を足しても43.5点だから,理科を全くやらないという手もあった。
国公立大学は全科目やらないと合格しないというのは,この結果を見るとそうとも言えないわけだ。
理科が全く苦手で点数が2割とか3割しか取れないとか,日本史や世界史の点数が2割とか3割であっても,本体の英数国がしっかりしていれば問題なく合格するということ。
逆に言うと,2次試験の科目である英数国がしっかりしていないと合格できないとも言えそうだが,英語が少々不安ではあった。
直前に,毎日個別に指導したときも,大阪市立大の英語はかなり難しいので点数が半分行かないような感じだった。
でも,実際のところ,36%の得点率で合格している。
これが入試の本質的な考え方なのだ。
とにかく「合格最低点」を越えれば合格。
そこをはずさないようにすれば,合格はするのである。
あ,ちなみに,そういう受験を勧めているのではないですよ。
文系でも理科をしっかり勉強したり,多くの科目を勉強することは何より人生において重要なのです。
人間としての深みにかかわることなので,そうやっても合格はするけども,そういう合格の仕方は目指さないようにしましょう。
単に,実際は勉強しなくても合格できたということで,それで損したなどとは思わないのです。
ちゃんと勉強したことは,今後の人生で必ず役に立ちます。
(どこかのR塾さんは,漢字と四則計算のみが役に立つと書いてましたがね。)
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